2018年7月17日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比100円01銭(0.44%)高の2万2697円36銭でした。
米国市場が3日続伸しましたが、ナスダックは反落するなど
まちまちな動きになったことを受け、
小幅高でスタートしましたが、200円を超えるところまで買われるなど
変動性が高まる動きで引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は東京市場が休場の間、続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日間続伸して
前営業日比44ドル95セント(0.2%)高の2万5064ドル36セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して
前営業日比20.257ポイント(0.3%)安の7805.719で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は1ヶ月ぶりの高値です。
上昇を支えたのは好調な発表が続く決算発表、
注目度の高かったBank of Americaは
1株利益(EPS)が市場予想を上回ったことが好感され大きく上昇、
中国関連として押されたり、買われたりと忙しいボーイングは
大型受注が相次いで成約したことが材料視され
大きく上昇、市場を押し上げました。
一方、原油先物市場には売りが続き
石油・資源関連銘柄には厳しい動きが現れました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日までの米国市場が3日続伸したこと、
円安傾向が一服したことで悩ましいスタートが予想されました。
予想通り先週末の終値付近でスタートしましたが、
112円台をキープする円安基調は維持され、買いが進みました。
200円を超える上昇幅が見られる場面もありましたが、
2018年4~6月期のGDP発表で増加はしたものの、
2018年後半の下振れ懸念が意識された中国への懸念から
中国関連銘柄が売られ、上値が抑えられました。
原油の下落を受け、燃料代の削減につながるとの思惑で
陸運業が買われ、
猛暑が続くことから氷菓の明治を中心とする
食料品業界が買われ上昇率2位を記録しました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
上ひげの方が長く、上値が抑えられる形ですが、
前日の高値をしっかり抜けたことで、
投資家心理が改善されました。
高値が22,832円まで進み、23,000円が視野に入っていることも
投資家心理を改善させる要因になっていますが、
活況とまでは言えない水準に止まっている
売買ボリュームが懸念事項です。
先週末の解説では「今年3回目の23,000円突破に
挑戦する動きになりそうです。
もちろん抵抗も予想するので、注意が必要です。」
基本的な方針と見方は変更ありません。
東証1部の売買代金は2兆5651億円、
売買高は14億373万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1566、
値下がりは464、変わらずは70銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
決算発表が続く米国市場には好調な結果が目立ちますが、
上昇の強さには陰りが見え始めました。
ダウの3日続伸にも関わらず、上昇幅は縮小、
ナスダックには利益を確定する動きが優先され、
3営業日ぶりに反落が見られました。
ここまでくると、そろそろ下げますよというサインにも聞こえますが、
ファンダメンタル的に良好な結果が続く今にとって
上昇が頭うちになるというのは、短い調整に入って
次の上昇を準備すると解釈するのがよいでしょう。
懸念されている為替の動きも7/13に直近のピークを迎え、
7/16には小幅の円高に振れただけです。
一回調整に入ったとしても111円には支えられるポイントが存在するので
その反発に合わせて、買いを強めるのがよい戦略ではないでしょうか。
引き続き、好調な相場での定番、
大型・輸出関連銘柄には注目、
供給増加に対する警戒感が緩和されない石油・エネルギー関連銘柄は
当分警戒する必要があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,697.36 +100.01(0.44%)
NYダウ(休場)
25,064.36 +44.95(0.17%)
ドル・円
112.33 – 112.34 -0.45(-0.39%)
ユーロ・円
131.53 – 131.57 +0.36(0.27%)
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