2018年8月1日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比192円98銭(0.86%)高の2万2746円70銭でした。
米国市場が反発して、為替市場では112円まで円安が進行、
幅のある上昇で22,500円の節目を大きく超えました。
長期金利の上昇を受けて銀行、保険が買われ、
売買高も順調に回復してきました。
早くも4番目の23,000円挑戦、雇用統計をバネにして
突破することができるでしょうか。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比108ドル36セント(0.4%)高の2万5415ドル19セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して
前営業日比41.784ポイント(0.5%)高の7671.789で取引を終えました。
貿易摩擦の緩和期待と、業績好調が市場を牽引しました。
ブルームバーグ通信の報道で、米中が交渉再開を検討、
貿易戦争回避に向けて一歩進捗があるようなことが伝わると、
中国関連で押されていた銘柄に買いが入りました。
ナスダックはツイッター、フェースブックなど
直近厳しい動きをみせたハイテク関連の
大型銘柄が買われることで、4営業日ぶりに反発しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇という材料に加えて
為替市場で円安が進むことで買いが進みました。
前日の日銀政策会合結果を受けて
金融緩和が継続するとの見方が優勢、
円を売ってドルを買う動きがすすみました。
主要通貨に対しても円安が進み、
112円台まで急激に円安が進みました。
一方、長期金利は上限近くまで上昇、
収益改善が期待された銀行、保険が軒並み買われました。
またJFEの結果結果を背景に鉄鋼が買われ、
非鉄金属、その他製品もしっかり、
一方、水産・農林業、食料品、建設などの内需系が
円安を背景に売られました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
そのまま上昇する窓を形成、直近の高値7/26,27の高値を超えてきました。
平な動きで推移していたボリンジャーバンドが上向きに変わり、
トレンドが発生した可能性を示しました。
7/18の高値を超えると今年4番目の23,000円抜きに挑戦します。
前日は「価格の変動幅は前日の日足を包み込む持ち合いなので、
明日の動きによって、
反発か、下げ継続かが決まりそうです。」と解説、
明日から反発後の上昇に乗っていきそうです。
東証1部の売買代金は2兆9652億円、
売買高は17億6725万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1144、
値下がりは888、変わらずは71でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日の解説では短期的な円安の進行を予想しましたが、
本日も円安が進行、112円台を維持しています。
騙されるほど市場は甘くないと予言しましたが、
ひょっとしたら思った以上に甘いかも、とも思うような場面。
どこまで続くことでしょうか。
為替の動向には継続して注目が必要です。
本日は地合いを改善させるような動きが2つ。
1. 注目度の高いソニー、任天堂、京セラなどが大幅上昇
2. 銀行(特にメガバンク)株が動き出す
業績発表時期において1は投資家心理を大きく改善させるポジティブ材料、
2はテクニカル的にも上昇を準備する指標の上から
しっかりしたトレンド転換を見せたことも加わり
なおさらプラス材料です。
増加したてきた売買ボリュームが投資家心理の改善を示していますが、
6月の3週目から売り越しを続けた外国人が
7月2週目から買い越しに転じたので、
この傾向を続き、外国人の買いもしっかり戻れば
23,000円の4回目挑戦が視野に入りました。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,746.70 +192.98(0.86%)
NYダウ(ドル)
25,415.19 +108.36(0.42%)
ドル・円
112.09 – 112.10 +0.70(0.62%)
ユーロ・円
131.03 – 131.07 +0.53(0.40%)