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2018年8月21日の日経概況

2018年8月21日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比71円38銭(0.32%)安の2万2199円でした。
利上げに不満を漏らすトランプ氏の発言で
円相場が一時109円代に進む円高で売りが先行、
150円の下げ幅まで見せました。
円高の一服とともにアジア市場が落ち着いたことで
上昇に転じましたが、方向感は定まらず
リスク関連ニュース一つ一つに反応する相場が続きます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して
前営業日比89ドル37セント(0.3%)高の2万5758ドル69セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比4.676ポイント(0.1%)高の7821.006で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は6ヶ月ぶりの高値で、
連日で0.1%以下の上昇幅を見せるナスダック指数に比べて
動きが活発になっています。

米中の貿易摩擦をめぐる協議が22,23日に行われる予定で、
11月の首脳会談について合意するとみられたことで
買いが進みました。
特に中国関連のボーイングは連日で価格を上げています。

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【日本市場の動向】
日本市場は相変わらず方向性の定まらない
迷いの相場を続けました。
米国の利上げに不満を表明したトランプ氏の発言で
円相場が109円と、急激に円高に振れたことで
150円安い場面まで売りが進みました。

午後に入って円高が一服、中国市場も安定を取り戻すと
上昇幅が100円を超えるまで進んだ後は失速、
小幅高で取引を終えました。

円高を受け、午前中は自動車などの輸出関連銘柄に売りが広がり、
精密機器、医薬品部門が買われました。
また証券、その他金融セクターなど金融関連に買いが入りました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
高値は切り上げ、安値は切り下げたので、
終値で上昇、形では持ち合いです。

高値で一目均衡表の雲の上を抜けることができましたが、
終値ではまだ雲の下のへんにとどまったままです。
+2営業日で変化日を迎えるので、
大きな変化も考えられますが、75日線、25日線、
基準線など相変わらず抵抗になるポイントは数多く控えています。

商いは低いままで
東証1部の売買代金は1兆9210億円、
売買高は10億6753万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は563、
値下がりは1455、変わらずは85でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

久しぶりに日本株以外も上昇し、
世界地図の上は赤く(上昇を意味)染まっているのを
みることができます。

しかし、よく見ると日本市場で上昇しているのは日経225指数のみで
TOPIX は1,685.42で-0.40%、
JPX日経400が-0.40%、
日経ジャスダック平均は -0.51%、
マザーズ指数も-0.36%など、
日経225指数はすべての指数が下げているのがわかります。

つまり、大型銘柄、その中でも話題になって物色された
銘柄に資金が集中していることを意味し、
市場全体の買いには繋がっていないのがわかります。

マザーズ指数は8/13に大底と認識されていた1,000を割り込み、
日経ジャスダック平均は本日7/5の安値を割り込みました。

それでも安値を大きく割り込まない日経の動きだけが慰安材料で、
前日話した通り、何をやってもうまくいかない可能性の大きい相場です。
このような相場は必ず訪れ、次の大きなトレンドに繋がりますので
焦らずに、一方下がって冷静に相場を眺める余裕が欲しいところです。

変動性が高いので空売りした銘柄も
そろそろ買い戻しのタイミングに近づいてきています。
買い戻しの注文を忘れずに。

後は22,23に渡る米中の貿易協議結果に注目するところ、
そしてジャクソンホールシンポジウムに続きます。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,219.73 +20.73(0.09%)
NYダウ(ドル)
  25,758.69 +89.37(0.34%)
ドル・円
  110.16 – 110.17 -0.45(-0.40%)
ユーロ・円
  126.93 – 126.97 +0.61(0.48%)

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