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2018年8月30日の日経概況

2018年8月30日の東京株式市場は小幅に8日続伸しました。
終値は前営業日比21円28銭(0.09%)高の2万2869円50銭でした。
米国市場の上昇を受けて、23,000円を超えてスタートしましたが、
非核化問題で不透明感が広がる北朝鮮情勢などを反映して
投資家心理が利益確定に傾きました。
上昇幅を縮小しながら引けたものの8連勝で過熱感のない
上昇相場は続きしました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は4日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して
前営業日比ドル60ドル55セント(0.2%)高の2万6124ドル57セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比79.649ポイント(1.0%)高の8109.687で取引を終えました。

ナスダック総合株価指数は過去最高値の更新記録を
4日に伸ばしました。
目新しい材料ではありませんが、iPhoneの新型が9月に
発売されるアップルが上場来高値を更新、
証券会社の投資判断が引き上げられたアマゾン・ドット・コムも
大きく上昇して市場を牽引しました。

ダウ工業株30種平均はGDPの改定値が上方修正され、
NAFTAの大筋合意が引き続き好感されるなど
投資家心理が改善して上昇を続けました。

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【日本市場の動向】
日本市場は前日の終値を挟んだ動きになりました。
米国市場の上昇を受けて買いが先行して
節目の23,000円を超えてスタートしましたが、

早速達成感による個人投資家の利益確定売りに押されました。
非核化への交渉が難航している印象が強くなった
国際情勢も影響して小幅のマイナスまで進む場面がありましたが、
かろうじてプラスは確保、連勝記録を8に伸ばしました。

鉱業、水産・農林業、食料品などの内需系に買いが進み、
前日まであげていた自動車関連、精密機器などが下げ
銀行、保険などの金融系にも売りが入りました。

日経の日足は上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げ、形でも上昇になりました。
朝方は23,000円を超えてスタートしましたが
テクニカル的にも明確な節目になっているため、
午後から失速、本日も高値レベルでは超えましたが、
23,000円を超えられ動きが続いています。

東証1部の売買代金は2兆6338億円、
売買高は13億9935万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1167、
値下がりは844、変わらずは93でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日経は下値を固く維持しながら迷いを強める
奇妙な様子です。
日経225指数は8連勝を記録しましたが、
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに小反落、
TOPIXも5日ぶりに小反落して、
一部の銘柄に買いが集中しています。

商いが2兆円を超えましたが、
TOPIXの浮動株比率変更に伴う売買が膨らんだ結果であって、
積極的な買いが入ったわけではありません。

その中で業種別の動きをみると、厳しく売られていた
内需型に資金が向き始めているのがわかります。
しかし、23,000円の壁にぶつかって調整に入る時は
リターン・リバーサルではなく、下げを早める可能性が高いので、
いきなり大きなポジションを立てることには慎重になりましょう。

明日は月末の金曜日、ポジションを一旦手仕舞う動きで
午前は下げ、午後からポジションを再び立てる動きが予想されますので、
短期的な変動幅に惑わされないようにしてください。

一回調整を挟んでからは教科書的な物色がオススメです。
主力銘柄で売られているものは底値圏に来ているものが多いので、
調整を終えて反転する際には戻りも早くなります。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  22,869.50 +21.28(0.09%)
NYダウ(ドル)
  26,124.57 +60.55(0.23%)
ドル・円
  111.54 – 111.55 +0.36(0.32%)
ユーロ・円
  130.37 – 130.41 +0.68(0.52%)

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