2015年3月20日の
東京株式市場は 反発しました。
終値は83円66銭(0.43%)高の1万9560円22銭でした。
利益を確定したい週末要因が加わり上げづらい環境の中でも
引けにかけて買いが入り、力強い展開をみせました。
再び1万9,500円台にのせてくることで
15年ぶりの歴史的な相場を続けています。
前日の米国市場はまちまちな動きでした。
特にNYダウの方は直近変動性が高くなっています。
NYダウ30種平均は前日比117ドル16セント(0.6%)安の
1万7959ドル03セント、
ナスダック総合指数は4 日続伸して
前日比9.552ポイント(0.2%)高の4992.379で取引を終えました。
FOMCの結果を受けて大きく上昇した前日の反動と
為替市場で進んだドル高基調、
原油安による企業業績への影響が懸念されるなどのことを材料に下げました。
日本市場はこれといった材料がない中、
方向感のない動きで、後場まで前日の終値を挟んで
もみ合う展開になりました。
引けにかけて、先高観が依然として強い日本市場に対して
持たざるリスクが意識され
外国人と見られる買いが入ってきました。
東証1部の売買代金は概算で2兆6800億円、
売買高は21億3014万株で旺盛な商いをみせています。
東証1部の値上がり銘柄数は1109で、全体の59%、
値下がりは612、変わらずは151でした。
■ 今週の振り返り
さて、3月16日-20日今週の株式市場は、
週初から週央にかけて次第に強くなる展開で、
日経平均株価は18日にいよいよ1万9,500円台に乗せました。
18日のアメリカFOMCの結果を反映して、
為替レートが一時円高方向に振れることで
19日の日経平均は下落しましたが、20日には再び1万9,500円台のせてきました。
週足のチャートをみると直近の上昇がどれだけ強いのかが
よくわかります。
* チャートを参照
■ 来週の展望
ファンダメンタル的には依然と日本市場を買いとする雰囲気が強い中、
テクニカル的には加熱感が懸念される位置まできています。
3月の最終週になる23日-27日のポイントは
26日が 権利付き最終取引日であることです。
以前の傾向で考えると3月9月の権利落ち日を過ぎると
調整を強いられるのが主な流れでした。
しかし、2014年から様子が変わりつつあります。
2014年の9月は権利落ち日付近の25,26日を高値にして
10月中旬まで下落を経験していますが、
3月は権利落ち日以降むしろしばらくあげた後、
4月中旬まで下げた経緯があります。
過去の傾向(これをアノマリーと呼びます)があまりあてにならない今、
来週中に2万円台突破などの意見を出すには慎重にならざるを得ませんが、
大きく下げる要因が見当たらない現在は
底固く維持しながら、2万円を目指す動きになると展望できます。
* 過去のチャートを参照
■各市場の動き
日経: 19,560.22 +83.66 20日
NYダウ(ドル): 17,959.03 -117.16 19日
ドル/円: 120.11 – .14 -0.69円高 21日
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