2018年10月02日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比24円86銭(0.10%)高の2万4270円62銭でした。
1991年11月13日以来、27年ぶりの高値更新を継続しました。
NAFTA貿易交渉で米国とカナダが合意、
投資家心理が改善された米国市場が大きく上昇しました。
その流れを引き継ぎ日本市場も200円の上昇幅で24,500円目前まで迫りましたが、
利益確定の売りが出ることで上昇幅を縮小させながら引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して
前営業日比192ドル90セント(0.7%)高の2万6651ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して
前営業日比9.051ポイント(0.1%)安の8037.302で取引を終えました。
貿易関連の好材料と原油高が市場を押し上げました。
9月30日のカナダとの協議が合意に至った
NAFTA見直し交渉が投資家心理を改善、
輸出関連銘柄の買いを誘いました。
また、原油先物市場は大きく上昇して
エネルギー関連銘柄に買いが広がることで
上げ幅を拡大させました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の大幅な上昇、
NAFTA交渉が合意に至るなど外部環境の改善が引き続き好感され、
大きく買いが先行してスタートしました。
午前中の上昇幅は200円にせまってきましたが、
24,500円に近づき、急ピッチな上昇が意識されると
次第に利益確定の売りが出て、
上昇幅を縮小させました。
原油先物市場の上昇を受けて
石油・石炭関連銘柄に買いが進み上昇率1位、
鉱業、ゴム製品も値を伸ばしました。
一方、前日上昇幅を拡大させていたファストリテーリング、
ソフトバンクなどの銘柄に売りが出ることで、
小売、情報・通信業は下げて終わりました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
陰線ではありますが、+2σを押し上げるバンドウォークは継続しました。
終値でも27年ぶりの高値更新は続いていますが、
高いところからスタート、24,500円に近づいて行くと
大きく利益確定がでることで陰線引けとなりました。
確認ポイントは前日と変わらず、
ここから下げてきても24,000円が支えになることが確認できれば
上に向かってのトレンドはさらに強くなります。
一回利益確定の下げが来たとしても慌てる必要はありません。
東証1部の売買代金は3兆653億円、
売買高は14億7398万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1061、
値下がりは957、変わらずは92銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
ここまで順調に伸ばしてきた日経は
上昇が鈍化する流れに入りました。
200円まで進みましたが、マイナスに沈む場面もあるなど
乱高下の様子を示し、迷いが生じていることを示唆しています。
それでもプラスを確保して終わったというのは
現在の相場が強気に傾いていることを見せつけています。
少しの関心も集めることができなかった内閣改造、自民党役員人事は
市場の予想通り麻生太郎副総理・財務・金融相の留任など
主要閣僚が留任することで市場への影響は限定的でした。
大きなプラス材料がなければマイナスもない現状において、
材料の出た個別銘柄に買いが集中するのが普通の動きで、
本日の動きもその通りです。
週末の米国雇用統計、来週初の3連休に向けて
上値は重い展開が想定されますが、
雇用統計の結果によってはさらに上値を追う動きになりやすいので
利益が載っているものはさらに伸ばしていく「保持」を基本戦略として考えます。
もちろん、利益を確保する逆指値注文は必ず設定しておいてください。
業種としては、ノーベル賞受賞で盛り上がりを見せる医薬品分野に注目、
出遅れ感が鮮明になっている建設業、金属製品、空運業などに注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
24,270.62 +24.86(0.10%)
NYダウ(ドル)
26,651.21 +192.90(0.72%)
ドル・円
113.70 – 113.71 -0.33(-0.28%)
ユーロ・円
130.97 – 131.01 -1.25(-0.94%)