2018年10月19日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比126円08銭(0.56%)安の2万2532円08銭でした。
前日の米国市場が大きく続落して
大きく売りが先行してスタート、中国関連の経済指標が
2期連続悪化の結果になったことを受けて下げを加速させました。
午後は押し目買いで下げ幅を縮小させましたが、
来週も決算相場で波乱と軟調な動きが予想されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は大きく続落して
前営業日比327ドル23セント(1.3%)安の2万5379ドル45セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反落して
前営業日比157.564ポイント(2.1%)安の7485.139で取引を終えました。
貿易摩擦の影響で中国経済の先行きに対する不安感が
市場の心理を悪化させました。
長期金利が継続して上昇するとの先高感が強いことも
割高と認識されているIT、ハイテク関連銘柄に
売りを誘いました。
IT関連銘柄への売りは日本市場にも
少なからず影響します。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の大幅な続落を受け、
大きく売りが先行してスタートしました。
朝方発表された中国の2018年7~9月のGDPは
前年同期比較6.5%増、実質成長率は4~6月より0.2ポイント縮小、
2期連続の減速となる厳しいい結果になりました。
中国経済の減速が明らかになるとさらに売りが進みましたが、
午後に入ると押し目買い入ることで
下げ幅を縮小させながら今週の取引を終えました。
コマツなど中国関連、
トヨタ、ソニーなどの輸出関連銘柄は厳しい動きで、
一方、小売、医薬品系が強い動きで市場を支えました。
日経の日足は下髭を持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から下離れしてスタート、
戻りを試しましたが、前日の終値とのギャップを埋めることができず、
下に向かってのギャップを形成しました。
短期の支えになると思われていた9/7の安値が崩れ、
8/13の安値に向かう流れになりました。
その前は22,000円のサポートがありますが、
心理的にも22,000円は負担が大きいので、
支えようとする勢力もここを抜けると一気に崩れる可能性が高いでしょう。
商いは1カ月ぶりの低水準だった前日よりは
増えましたが、まだ低調な状態で、
東証1部の売買代金は2兆3989億円、
売買高は12億8165万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1409、
値上がりは616、変わらずは84銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
1週間お疲れ様でした。
先週末、今週は乱高下を含む不安定な動きになると解説して、
その通りの動きでしたが、
あるかないかわからないくらいの薄い陽線で終わりました。
来週も動きとしては今週と変わらない
不安定な動きが予想されます。
日米の企業業績発表が同時に進むので、
個別銘柄への物色は強く
全体の方向感がつかめない動きで、典型的な決算相場になるでしょう。
特に波乱が予想されるのは
24日のマイクロソフト、
25日のアルファベット、アマゾン・ドット・コム、インテルなの業績発表
たとえ業績結果が良いとしても
長期金利の上昇、追加利上げの可能性を高める方向に解釈されると
ハイテク株は自分で好調な結果を発表しながら
自分で割高感を強く醸し出し、
下げを強める可能性すらあるから波乱が予想されます。
来週は中国関連、ハイテク・半導体関連の物色には
慎重になる必要があります。
その他、25日のECB理事会とドラギ総裁の記者会見、
26日米国の7-9月期GDP速報値発表などが影響を与えるイベントです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,532.08 -126.08(-0.56%)
NYダウ(ドル)
25,379.45 -327.23(-1.27%)
ドル・円
112.40 – 112.41 -0.21(-0.18%)
ユーロ・円
128.64 – 128.68 -1.02(-0.78%)