2018年11月7日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比61円95銭(0.28%)安の2万2085円80銭でした。
米国市場が上昇して、上昇でスタート、
上げ幅を300円まで広げる場面もありましたが、
上昇分をすべて打ち消してからマイナス圏で引ける荒い展開になりました。
今夜の米国市場が選挙結果を消化する方向によって
この後の流れが決まりますが、FOMCによる為替動向の影響も要チェックです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比173ドル31セント(0.7%)高の2万5635ドル01セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発して
前営業日比47.113ポイント(0.6%)高の7375.964で取引を終えました。
選挙結果を見据えて、IBMやアップルなど
直近、下げが厳しかった銘柄に買いが入ることで続伸しましたが、
選挙結果を見極めたいとの心理で
積極的な取引は見られませんでした。
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【日本市場の動向】
日本市場は変動幅の大きい方向感なし、
迷いの大きい動きになりました。
前場では300円近くあげる場面も見られましたが
最終的には始値も割り込み、
上昇幅を打ち消した後はマイナスで引けました。
選挙が終わってからねじれ国会の出現により
米国の通商政策は強硬姿勢を崩さないとの見方が優勢で
機械、精密機器などの輸出関連銘柄に売りが広がりました。
一方、不動産、小売、陸運業などの内需型が買われました。
日経の日足は長い上ひげを持つ陰線を形成しました。
大きい変動幅で、下は22,000円を、
高値では25日線が意識されその間を往復する動きになりました。
明確な方向を示すことができず、
本日の米国市場の反応を見ながらの展開になりますが、
下値は固く推移しているのが確認できたので、
大きなネガティブ材料さえなければ、
現在のレベルは維持できるような動きです。
商いは方向感ない展開で膨らみ、
東証1部の売買代金は3兆1154億円、
売買高は16億8324万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1095、
値上がりは939、変わらずは77でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
世界が注目していた米国の中間選挙結果が大体揃いました。
大方の予想通り、
下院は8年ぶりに民主党が過半数を奪還、
上院は与党の共和党が占める「ねじれ議会」が確実な様子になりました。
上院の死守をあげていたトランプ氏は
「大成功」と祝賀モードですが、
今後の2年間、両党が激しくぶつかり合う混沌ぶりは予約されたような様子です。
今夜の米国市場の反応をみない限りは明確な方向性は見えませんが、
現在の状況では通商政策において強硬姿勢を崩さないことには
変更がないのではないでしょうか。
中間選挙が終わったところで次の注目はFOMCで、
113円台を推移する円高基調が継続するかです。
利上げが継続する見通しが立てば円安基調は継続して、
その際は少し回復気味を見せていた大型株に注目するのが
良い戦略でしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,147.75 +248.76(1.14%)
NYダウ(ドル)
25,461.70 +190.87(0.75%)
ドル・円
113.27 – 113.28 +0.09(0.07%)
ユーロ・円
129.30 – 129.35 +0.49(0.38%)
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