2018年11月12日の東京株式市場は小幅反発しました。
終値は前営業日比19円63銭(0.09%)高の2万2269円88銭でした。
米国市場の下落を受け、売りが先行してスタートしましたが、
円安と上海市場の下げ止まりを材料にプラス圏に浮上しました。
原油先物が10日続落し、日米とも石油関連銘柄に売りが出て、
中国関連では相反する動きになったので、
方向感のない1週間が早速始まった感じです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は5営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落して
前営業日比201ドル92セント(0.8%)安の2万5989ドル30セント、
ナスダック総合株価指数は続落して
前営業日比123.983ポイント(1.6%)安の7406.902で取引を終えました。
FOMCの利上げ継続観測が
引き続き市場の重荷になりました。
特にPERが高く、割高として見られやすいIT・ハイテク関連に
売りが入りやすく、ナスダックは軟調な動きが続きました。
原油先物相場が10日続落したことで
景気減速の懸念が広がったことも市場を押し下げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が下落したことを受け、
売りが先行してスタートしました。
下げ幅を広げ22,000円を切る直前まで進みましたが、
円安を支援材料に下げ幅を縮小し始めました。
円相場が114円台で推移、
上海市場も6営業日ぶりに反発することが確認されると
徐々に上昇、プラスを確保しながら本日の取引を終えました。
中国関連銘柄に戻りを期待して買いが入ったほか、
繊維製品、機械、空運業などが目立つ上昇を見せました。
一方、原油先物相場の下落を受け、
石油関連は下落率1位を記録しました。
日経の日足は上下ひげを持つ陽線を形成しました。
高値と安値は先週の日足を切り下げたので、
テクニカルの形は下落になります。
11/09の陰線が下に向かってトレンド転換し、
本日は陽線ではあるもののその安値を切り下げたので、
テクニカル上では下げが加速すると解釈します。
ただし、米国の下落を受けても
マイナス圏での引けを避けたということは心理的に拠り所になります。
買いでも22,000円を割ることで下げはさらに加速するので
注意が必要です。
材料難で商いは軟調、
東証1部の売買代金は2兆1529億円、
売買高は12億3161万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は887、
値下がりは1142、変わらずは83でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
軟調・乱高下を予想しましたが、
初日からわかりにくい動きになりました。
米国が12日ベテランズ・デーの振り替え休日で、
外国人の参加が少ないことから、
商いも2兆円割れ寸前まで細くなりました。
支援材料といえば米国市場では
キャタピラー、ボーイング、3Mなどの「中国3兄弟」が
大きく下げましたが、日本市場では中国関連銘柄に
入ったことです。
上海市場が下げ止まったことも下支えの要因です。
ただし、下落中の戻りと思えるような流れなので、
逆転するとさらに早く下げていくので
深追いは禁物でしょう。
先週末伝えた通り今週の注目イベントは
14日の国内7-9月期GDP、
中国の10月鉱工業生産、10月小売売上高くと中国関連が多い週間です。
乱高下の要因を含んでいるので、
警戒は継続して行う必要があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,269.88 +19.63(0.09%)
NYダウ(ドル)
25,989.30 -201.92(-0.77%)
ドル・円
114.18 – 114.19 +0.34(0.29%)
ユーロ・円
128.68 – 128.72 -0.38(-0.29%)