2018年11月21日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比75円58銭(0.35%)安の2万1507円54銭でした。
前日の米国市場がアップルと資源関連銘柄の大幅な下落で
500ドル超の下落、日本市場もその流れを引き継ぎ下げてスタートしました。
原油相場の下落を受け、資源関連、その他銀行業などが大きく下げましたが、
半導体関連に押し目買いが入ることで下げ幅は縮小されました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大きく続落しました。
ダウ工業株30種平均は大きく続落して
前営業日比551ドル80セント(2.2%)安の2万4465ドル64セント、
ナスダック総合株価指数は大きく続落して
前営業日比119.654ポイント(1.7%)安の6908.823で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は節目の7,000を切り、
ダウ工業株30種平均はほぼ3週ぶりの安値を記録、
投資家心理は弱気に傾きました。
下げを主導したのは前日に続きハイテク関連、
iPhoneの下落が止まらず、当日は5%下落、
ネットフリックスなどの主力銘柄にも売りが続きました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日の米国市場が500ドル超の下落を見せたことで
売りが先行してスタート、下げ幅を300円以上に
広げるところまで進みました。
原油相場が1年1カ月ぶりの安値圏に下落したことを受け、
石油・資源関連銘柄に売りが出たことが
下げ幅を広げる要因でしたが、上海市場がプラスに転じ
前日まで大きく押されていた半導体関連、
内需の一角である食料品セクターに押し目を拾う買いが入って
下げ幅は急激に縮小されました。
上値では米国と日本が連休を控えていることから
新たな買いを進めることができず、
停滞気味で取引を終えました。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陽線を形成しました。
前日に引き続き、前日の実体から離れる
下離れのギャップを形成しました。
ギャップの形で救われたのは
陽線で、前日の実体から大きく離れてないことです。
本日の安値で10/26の安値と
ボリンジャーバンドの-2σに近づいていき、
陽線で戻したのは幸いなことですが、
高値と安値ベースでみても完全なる下落のローソクなので、
警戒を緩めることはできません。
明日以降も安値ベースでアプローチを続ける
10/26の安値とボリンジャーバンドの-2σあたりで止まってくれるかが
当分の確認ポイントになりそうです。
商いは徐々にではありますが増加し続け、
東証1部の売買代金は2兆4105億円、
売買高は13億9258万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1431、
値上がりは596、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は33業種の中、31業種が下げる全面安の状態でしたが、
引けにかけて下げが縮小する気配が出たので、
下げ止まりかも?という期待を持たせるような動きでした。
本日のような動きはトレードをするにあたっては
むしろ邪魔になることがあります。
本日の下落の形は多くの銘柄が大きく下離れして
引けにかけて戻りながらギャップを埋め、陽線で終わるので、
空売りを仕掛けた人には約定されてないか、
約定しても陽線なので気持ちの悪い形で引けたことになります。
そして保持していると1-2日の戻りで損失に繋がるなど
「下げるなら気兼ねなく下げてくれた方がよい!」と
叫びたくもなります。
日米共に連休を控えて、新たなポジションを立てることは控えて、
月末にも米中関連のイベントが予定されているので、
来週に入っても大きくポジションを持つことは控えるのが良いでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,507.54 -75.58(-0.35%)
NYダウ(ドル)
24,465.64 -551.80(-2.20%)
ドル・円
112.84 – 112.85 +0.33(0.29%)
ユーロ・円
128.61 – 128.65 -0.30(-0.23%)