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2018年12月11日の日経概況

2018年12月11日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比454円73銭(2.15%)高の2万1602円75銭でした。
米中貿易摩擦に関してポジティブなニュースが出たことで
米国市場が大きく上昇した後、失速するなど大きな変動幅で動いた反面
日本市場は素直に反応しました。
上昇幅は大きかったですが、まだ戻り基調になったとは言い難い位置です。 本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落と続伸と、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比53ドル02セント(0.2%)安の2万4370ドル24セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比11.311ポイント(0.2%)高の7031.831で取引を終えました。

前営業日に引き続き、変動幅の大きい相場になりました。
「中国と実りある対話が行われている。
重要な発表を待っていて欲しい」とツイッターに呟いた
トランプ氏の発言で市場心理が改善して368ドルまで上昇しましたが、

午後に入ると、今までの経緯から
すぐに解決できる問題でもないという観点から
下げに転じ、200ドル下げまで進んだ後、
戻して終わりました。

一方、ナスダックはグーグル、マイクロソフトなどの主力銘柄が
買われた結果、小幅の上昇幅を確保しました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米中貿易摩擦に進展が見られるとの期待から
買いが先行してスタートしました。
カナダの裁判所がファーウェイ幹部の
保釈を認めたと伝わったことが、
米中貿易摩擦の緩和に対する期待につながりました。

12/6以降、大きく下げる動きが続いたことで
自律反発が出やすいタイミングに来ていたことも
上昇幅を広げる要因になりました。

米中貿易摩擦が緩和されるとの期待は
為替市場にも波及し、円安・ドル高に繋がったことで
輸出関連・中国関連銘柄に買いが戻りました。

下げがきつかった中国関連の精密機器、電気機器、機械セクターが買いが入り、
やはり下げ続けてきた証券・商品先物取引業種も買われました。
一方、小売、陸運業など、買われてきた内需は
利益確定の売りに押されました。

日経の日足は上下ヒゲを短いヒゲを持つ中陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
上昇のギャップを空けて、トレンド転換しました。

これで10/26の安値と21,000円を同時に割り込む
最悪の形まで至りませんでしたが、
本格的な戻りを試すことなら、本日の高値を上に抜けて
明日も上昇するかが確認ポイントです。

上昇したところに25日線と22,000円の壁はあるので、
こちらも力を絞って突破してくれるかが
きになるポイントで、ここで下に押されると
日本株はもう一度厳しい局面を迎えます。

大幅な上昇に伴い、商いも急増
東証1部の売買代金は2兆7885億円、
売買高は14億8033万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1867、
値下がりは213、変わらずは43銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

日本市場はそろそろ売りが出尽くしになる
ところまで来たのではないでしょうか。
外部要因に振り回されてきたけど、
本日は自律反発の動きが強く出たとみることもできるでしょう。

10月終わりからの動きをみると21,000円から23,000の間で
上下の動きを繰り返すブロックの中に入っているとみることができ、
前日の安値形成はブロックの下辺をもう一つ作ったとみることもできます。

明日からブロックの上を目指して戻りを試すなら
しばらくは上値を切り上げる動きになる可能性がありますが、
FOMCを前後して変動性が高くなるのは予想できることなので、
毎日の利益確定またはロスカットの設定は必ず欠かせないようにしましょう。

業種としては、推しの強かった輸出・中国関連に
短期間の戻りがあるので、短期と決め込んで注目してみつのがよいでしょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,602.75 +454.73(2.15%)
NYダウ(ドル) 
24,370.24 -53.02(-0.21%)
ドル・円
113.44 – 113.45 +0.33(0.29%)
ユーロ・円
128.52 – 128.56 -0.07(-0.05%) 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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http://www.tbladvisory.com/topics/

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