2018年12月17日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比132円05銭(0.62%)高の2万1506円88銭でした。
週末の米国市場は景気減速を意識して幅のある下落、
日本市場も方向感なく先週末の終値からスタートしましたが、
先週末の下落に対する自律反発から次第に買いが集まりました。
投資戦略は引き続き「内需・ディフェンシブ」に注目ことにします。 本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反落になりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比496ドル87セント(2.0%)安の2万4100ドル51セント、
ナスダック総合株価指数は続落して
前営業日比159.669ポイント(2.3%)安の6910.665で取引を終えました。
貿易戦争とともにリスク要因として
景気減速が広がっています。
中国で発表された経済指標
11月の小売売上高、工業生産ともに
10年ぶりの低い水準を示したことで
景気減速が強く意識されるようになりました。
アップルと関連銘柄に強い押しが続いた
ナスダックは3日続落したことで
調整入れの色を濃くしました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が大きく下げる中、
先週末に幅のある下落になった反動が重視され
買い戻しが入りました。
朝方は米国の動きや世界景気減速が警戒され
前日の終値付近でスタートしましたが、
自律反発の動きが優先されプラスで引けました。
上昇はしたもののFOMCに向けて様子見が広がり
積極的に上値を追う動きは見られず、
景気変動の影響を受けにくい内需・ディフェンシブ銘柄に
資金が集まりました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値付近からスタート、上昇するように見えましたが、
前日の変動幅の半分にも満たない範囲で動きました。
一旦下げ止まりに入ったと判断できますが、
様子見を反映してFOMCの結果が出るまでは
動きが小さく、迷いが続くと予想することができます。
11/8から形成されたラッパーのパターンが
解消されない限りはまだ続きそうです。
商いは様子見ムードを反映して2兆円割れ寸前まで進みました。
東証1部の売買代金は2兆651億円、
売買高は13億6210万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は648、
値下がり銘柄数は1420、変わらずは60銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は「イベントが多く、為替相場も影響されやすいので、
今週短期注目した景気敏感銘柄とは反対に
来週1週間は内需銘柄に注目するのがよいでしょう。」と解説、
週初からさっそく内需の方が動きました。
貿易摩擦により振り回されてきた市場が
そろそろ耐久性をつけてきた頃、
今度は景気減速のリスクに直面することになっています。
12月8-9に行われた年末特別講演では
世界経済の減速についてIMFも下方修正を入れてきたこと、
来年以降も成長率の鈍化は避けられないことを紹介しました。
講義の一部を一般公開したので、参考にしてみてください。
米国、中国と世界経済の中心となっている2国で
景気減速が意識され始めるところで
日本もその影響から自由にはいられないでしょう。
その反面、FOMCの結果によっては雰囲気がいっぺんする可能性もあるので、
観望する今の姿勢を貫き、
注目は引き続き内需・ディフェンシブです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,506.88 +132.05(0.62%)
NYダウ(ドル)
24,100.51 -496.87(-2.02%)
ドル・円
113.38 – 113.39 -0.17(-0.14%)
ユーロ・円
128.28 – 128.32 -0.66(-0.51%)
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