2018年12月21日の東京株式市場は4日続落しました。
終値は前営業日比226円39銭(1.11%)安の2万0166円19銭でした。
2017年9月15日以来、1年3カ月ぶりの安値を付けて
節目の20,000円割れまであと6円と迫ってきました。
冷え込んでいるのは日米の共通点で、米国市場の
大幅な下落を見て日本もその影響を受けました。
悩みの深くなる年末、本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比464ドル06セント(2.0%)安の2万2859ドル60セント、
ナスダック総合株価指数も続落して
前営業日比108.420ポイント(1.6%)安の6528.407で取引を終えました。
FOMCの結果が市場に水をさしたような結果になり、
本日はそのニュースをまともに反映する動きになりました。
トランプ氏がFRBと戦うことに続き、
今度は予算の問題で与党、野党問わず物議を起こしています。
米原油先物相場で下げが続き、1年4カ月ぶりの安値まで進んだことで
石油株が下げ、ダウ平均の重荷になりました。
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【日本市場の動向】
日本市場はFOMCの結果を受けて大きく下落した
米国株の動きをそのまま引き継ぎました。
朝方が売りが先行し、安値では節目まで接近しました。
米国の景気減速が懸念されることで
日本円へ買い需要が強く、円高・ドル安が進んだのも
下げを加速する要因となりました。
日銀のETF買いに期待する心理が
午後に入ると下げ幅を縮める場面もありましたが、
週末を前にして積極的に買いあげる動きは見られませんでした。
全33業種が下げる中、低い下落率で市場を支えたのは
精密機器、空運、食料品系です。
一方、その他金融、不動産業、海運業などは
厳しい動きで売られました。
日経の日足は長めの下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
安値では支えになってくれることが期待された
20,000円の寸前、20,006円まで進みました。
終値ベースでも3/26の安値を実態を持って下抜けたので、
当分は反発するとしても、大事なことろでは
反落を経験することになります。
週足は10/26週から8週間に渡る持ち合いを
下に抜け、20,000円前まで一気に進んだことになります。
投資家心理が回復するには時間がかかりそうです。
東証1部の売買代金は3兆5573億円、
売買高は20億6731万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1886、
値上がりは225、変わらずは19銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日はセーリングクライマックスを迎えていると解説、
本日はまだ止まってはくれませんでしたが、
2万円寸前で止まってくれたことが来週はかろうじて好感される可能性があります。
今年の最終を迎える来週の動きは
イベントを通過して売り尽くしが出た感じから
来年への期待を含めて買いを入れてもいい状況ですが、
そんなにスムーズに上に向かうとは考えにくい状況です。
材料としてあげるようなものが不在の中、
来年は株価を引き上げておかないといけない政府の方から
最後の一週くらいはあげるような材料を仕込んでおく可能性もあります。
いずれにしろ自力で上にあげる要因は少なく、
自律反発の範囲か、政策頼りになりがちな相場でしょう。
営業日が少ない上に年末の間にはリスクを外しておきたい
投資家心理を考えると、新たな仕込みは控えた方が良さそうです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
20,166.19 -226.39(-1.11%)
NYダウ(ドル)
22,859.60 -464.06(-1.98%)
ドル・円
111.23 – 111.24 -0.62(-0.55%)
ユーロ・円
127.09 – 127.13 -0.58(-0.45%)
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