2018年1月26日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比37円61銭(0.16%)安の2万3631円88銭でした。
米国市場は2指標が最高値を更新して、
支援材料になりましたが、円高傾向が一服しないことが
投資家心理を悪化させました。
下げ幅も限定的で節目の23,500円を支えにしたい気持ちが
現れていますが、週の動きとしては調整入れの色が濃くなりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比140ドル67セント(0.5%)高の2万6392ドル79セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続落して、
前営業日比3.895ポイント(0.1%)安の7411.164で取引を終えました。
調整を終えて、決算発表を控えているボーイングが
好決算への期待で買われ、決算結果が市場予想を上回った
3Mも買われ大きく上昇することで、
2つの銘柄が市場を押し上げました。
S&P500指数も上昇して、
ナスダック以外、2指標が最高値を更新して
米国市場の強さは続きました。
来週も決算結果が揃うことで強い動きが予想されますが、
利益確定が出てくる可能性もありますので、警戒が必要です。
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【日本市場の動向】
日本市場は為替の動きで右往左往する流れになりました。
米国市場は2指標が最高値を更新して好調な動きが継続、
ドル安を容認する発言から、トランプ氏は「強いドル」について言及するなど
為替市場を揺さぶる材料が出てきました。
好決算が出た銘柄には物色が続きましたが、
円高基調の継続で輸出産業が嫌気されて売られ、
利益が残っている銘柄にも利益確定の売りがでました。
翌週も為替の動きによって動揺が続きそうです。
前日は厳しく売り込まれていた精密機器が買われ、
その他製品、医療品にも買いが入りました。
一方、保険業、陸運業、石油・石炭製品には
売りが広がりました。
日経の日足は前日と同じ形で、
短い上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。
テクニカル的な形としは前日の高値と安値を切り下げて、
下落の流れが止まらず、続くサインを出しました。
直近の持ち合いで下辺が意識され、1/12の安値の前で止まりましたが、
このポイントを割り込んで下に行くと
調整が深まる可能性があります。
上向きだったボリンジャーバンドが横ばいになって
トレンドが弱まったサインを出しました。
週足でも陰線を形成しましたが、高値を切り上げ、
安値は切り下げたので、持ち合いの流れとなりました。
今後の動きは来週が上か下かによって決まりそうです。
東証1部の売買代金は概算で2兆9075億円、
売買高は15億3427万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は876、
値上がりは1079、変わらずは109銘柄でした。
方向感のない展開で、値上がりの方が多くなっています。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週も結局は方向感の定まらない動きで終了しました。
円高に振れながらも下値を保つ強さを見せてくれましたが、
動きは上値が抑えられ、迷いが広がるものになっています。
来週の動きも為替に左右されながら様子見が強まり、
上値が重い展開になることが想定されます。
様子見の要因になるのは週末の米国雇用統計、
途中で強い動きが現れる場合も週末に向かって
様子見が進む可能性が高いでしょう。
加えて、最大のリスク要因は為替の動きです。
今週の推移からもわかるように、
要人の発言で為替レートが動き、業績にも影響を与えることは
まだ想定しておく必要があります。
日本市場自体が大きく下げる要因はありませんが、
企業が想定している110円を下回る円高が長引けば
中・長期的には影響を与えることも考えられます。
引き続き、業績に裏付けされる内需株や
新興市場の銘柄を物色してポートフォリオに取り入れる
戦略で来週もいきたいと思います。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,631.88 -37.61(-0.16%)
NYダウ(休場)
26,392.79 +140.67(0.53%)
ドル・円
108.94 – 108.95 -0.08(-0.07%)
ユーロ・円
135.68 – 135.72 +0.30(0.22%)