2018年2月1日の東京株式市場は7営業日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比387円82銭(1.68%)高の2万3486円11銭でした。
前日は下落の加速と売られ過ぎのサインが同時に出たと解説、
本日の動きで、売られ過ぎを解消する動きになりました。
明日は雇用統計を控えていることから
様子見が広がる可能性もありますが、
投資家の不安心理は和らいだと言えます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比72ドル50セント(0.3%)高の2万6149ドル39セント、
ナスダック総合株価指数も小幅に反発して、
前営業日比9.000ポイント(0.1%)高の7411.482で取引を終えました。
ボーイングが市場予想を上回る四半期決算と通期予想を発表、
4.9%の上昇率で市場を引き上げました。
1銘柄だけでダウ平均を114ドルあまり押し上げる
力強さを見せましたが、逆にダウの弱さも目立ちました。
午後2時を過ぎてFOMCの声明発表があり、
物価認識の引き上げが伝わると、長期金利が上昇、
一時的にマイナス圏に転じる場面もありました。
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【日本市場の動向】
日本市場は前日出た売られ過ぎのサインに答える
流れになりました。
108円台を固く守っていた為替市場の流れが一服
109円台に円安が進むと、投資家心理が改善、
買いが進みました。
また、ここまで発表されてきた業績は概ね良いとの認識で
ファンダメンタルズ分析上でも買いの位置になっているのは
間違いありません。
自動車を始め、医薬品、精密機器が買われ、
メガバンクの方にも買いが入りました。
日経の日足は下ひげ付きの陽線で、本日の高値圏でひけたことで
上ひげが見えない強い形を形成しました。
25日線という節目を一回下に抜けたので、
明日は様子見をするか、このポイントを一回抜けるのに挑戦する動きになります。
ここで早期に25日線を突破して
上昇が続く場合は、上昇トレンドの継続、
再び下げてしまうと、今度は一目均衡表の先行スパーン1までを視野に入れます。
商いは今年3番目の大きさで、
東証1部の売買代金は概算で3兆5134億円でした。
東証1部の売買高は18億1656万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1789、
こちらは今年最高を記録しました。
値下がり銘柄数は238、変わらずは35でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
このままダメかと思っているところで
救いの手は現れることですね。
23,500円台を下に抜けてしまったので、
心理的に悪化するポイントでしたが、本日は注目に値する幅で
反発してくれました。
米国市場の動きが強い材料にはならず、
売られ過ぎに、円高の一服が寄与したのが上昇の要因でしょう。
また、何よりも日本企業の業績が今のところ
裏切った内容になってないのも支えの要因になっています。
波乱が続く今週の相場、明日は米国の雇用統計発表に合わせて
様子見が広がるのが普通ですが、
早期に23,500円を回復してくれるなら上昇トレンドに再び載せることも期待できます。
戻ってくる時は、大型・輸出関連の定番に資金が入るので
トレンド転換の準備をしている定番銘柄には注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,486.11 +387.82(1.68%)
NYダウ(休場)
26,149.39 +72.50(0.27%)
ドル・円
109.60 – 109.61 +0.91(0.83%)
ユーロ・円
135.85 – 135.89 +0.59(0.43%)