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2018年2月8日の日経概況

2018年2月8日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比245円49銭(1.13%)高の2万1890円86銭でした。
米国市場はまだ変動性が高く、方向感の定まらない展開ですが、
日本市場には下げ止まり感が出ました。
米国の長期金利上昇が懸念される中、
下げ止まりから上昇トレンドへの戻りか、調整続きか
岐路に立つ日経、本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して
前営業日比19ドル42セント(0.1%)安の2万4893ドル35セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比63.899ポイント(0.9%)低い7051.984で取引を終えました。

終値の幅は大きくないように見えますが、
寄り付き直後は130ドル近くまで下落、
その後に値を戻して小幅下落で終わるなど、荒い展開は続いています。

投資家心理が積極的になるのはまだ難しいようです。
上値を抑えているのは相変わらず長期金利の上昇懸念で、
2018~19会計年度の予算枠引き上げ合意は
午後から上値が重くなる要因にもなりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の小幅な動きを受けて
小幅な買い先行でスタートしました。
本日も大幅な下落からくる反動が中心で、
業績の良い銘柄、材料の出た銘柄に対して
個別に押し目買いを行う動きでした。

TOPIXを始め、JPX日経400も1%近い上昇で、
マザーズが3.6%の上昇幅を見せながら回復軌道にのりました。
終値で245円の上昇幅でありながら
日中の変動幅は327円、前日の726円から大幅に縮小され、
落ち着きを取り戻しつつあります。

しかし、まだ積極的な買いが入るとは思いにくい形です。
詳細は下記のテクニカル分析を参照してください。

日経の日足は上下ひげを持つ陽線を形成しました。
前日の高値は切り下げ、安値は切り上げ、
前日の日足に包まれる持ち合いの形です。

ここで確認できるのは下げ止まりのサインは出ているけど、
まだ上昇に向かってトレンド転換はしてないということです。
本日の高値からわかるように、
22,000円が壁になっている可能性があります。

早期に22,000円を突破して、前日の高値までを超えてくることで、
トレンドが戻ることが期待できますが、
22,000-22,050円の価格帯には買いが溜まっていることで
戻り待ちの売りが出やすい状況です。

東証1部の売買代金は概算で3兆5495億円、
売買高は18億2042万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1485、
値下がりは509、変わらずは71銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

“どうしてすぐ上がらないですか?”
前日の午前中は大きな上昇幅を見せたので、
買って行くタイミングですか、という質問が多くありました。

しかし、私からの答えは
「まだ積極的に大きく買って行くタイミングではありません」
それは、前日のコラムに書いてある通りです。

一回戻ってきたとしても、戻りを待っている売りが待っているので、
売りが大量に出ることで抵抗線になる、
これが何回も繰り返されていくので、一気に抜けるのは難しいと言えます。

しかし、下値では再び買いが入る、上値では再び抵抗に会う
これが何回か繰り返されることになります。
テクニカル分析でいう「三角持ち合い(特に二等辺三角形)」の形成です。

市場間の上昇をみると、資金は買いが入り安い新興市場に向かっています。
新興市場に戻ってきた資金が徐々に上値抵抗戦を突破するまでは
短期勝負が継続するので、戦略は変更なし。

短期で利益を固めながら、空売りのポジションも適切に交えていく。
2月はこの動きが優勢になりそうです。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,890.86 +245.49(1.13%)
NYダウ(休場)
  24,893.35 -19.42(-0.07%)
ドル・円
  109.61 – 109.62 +0.58(0.53%)
ユーロ・円
  134.56 – 134.60 -0.46(-0.34%)

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