2018年2月13日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比137円94銭(0.65%)安の2万1244円68銭でした。
前日の米国市場が大幅に反発したことを受け、
買いが先行してスタートしましたが、
戻り待ちの売りが壁になって上値を突破することができませでした。
為替市場で108円台に突入した円高基調も
足元を掴んで離しませんでした。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比410ドル37セント(1.7%)高の2万4601ドル27セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に上昇して、
前営業日比107.473ポイント(1.6%)高の6981.964で取引を終えました。
先週まで大きく調整にはいったことで、
下げの大きかった主力銘柄を中心に押し目買いが入りました。
特に、直近の下げが目立ったアップルが
4%台の上昇で市場を牽引しました。
一方、陽線の実体は小さく、
14日発表されるCPIなどの結果を見極めたいとの
気持ちが上値を抑制したのがわかります。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の大幅の上昇を受け、
買いが先行してスタートしました。
幅のある上昇でスタートした後は、
急落相場で見られやすい戻り待ちの売りに押されました。
午後に入ると円高傾向が強まり、108円台で推移、
(夕方になると107円台を突破)
自動車など輸出関連銘柄を中心に売りが広がりました。
上昇幅を打ち消して、また3桁の下げで終了したことで
投資家心理を温めるにはまだほど遠いところに
あるという事実が再認識されました。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陰線を形成しました。
前日の高値を切り上げ、安値も切り上げているので、
形では上昇になりました。
高値ではボリンジャーバンドの-2σが意識され、
バンドの中に入る場面もありましたが、再び下げて下落の
スプラッシュは継続しました。
25日線が下向きになっていることに加えて、
75日線も本日より下向きに変わりました。
テクニカル的な観点からはしばらくの調整入りを表すサインです。
サイコロジカルライン、RSIなどのオシレーター系は
売られ過ぎのレベルを表す線にグッついている状態なので、
空売りのポジションに対しては急激な戻しに注意するタイミングです。
東証1部の売買代金は概算で3兆7126億円、
売買高は19億6239万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1366、
値上がりは629、変わらずは70銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
あちらこちらでは”やすく変えるチャンス”、
今は “仕込むべきタイミング”という話が入ってきます。
相場で断言することは非常に危ないことなので
非常に危ない行動ですが、一つだけ断言して置くと
まだ底だと安心できる位置ではないということです。
急落後の下値を保ってはいるものの
外部環境に依存している現在、
いつ下を破って下がってきてもおかしくないからです。
日本市場が休場の間、米国のダウ指数は
2日間で700ドル超の上昇を記録下にも関わらず
午後に入って下げ幅を広げてしまったことは
後味の悪いデザートのように印象が悪いと言えます。
同様に円高がまだ止まったとは言えない、
米国市場だって下げ止まって上昇を続けるとは言えないなど
見通しの不明確な要素が山積みです。
明日は米国指標の発表に備えて様子見が強くなるので、
また軟調な動きが予想されます。
短期で注目すべきセクターは円高基調とは関連の弱い銘柄で、
資金が向かいやすい中・小型の銘柄です。
2月始まる際に予想した通り、2月は乱高下を含む軟調な動きが
続く見通しなので、この時間帯は損失を最小限に止める
投資戦略に主力してください。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,244.68 -137.94(-0.65%)
NYダウ(休場)
24,601.27 +410.37(1.69%)
ドル・円
107.47 – 107.48 -1.68(-1.53%)
ユーロ・円
132.65 – 132.69 -1.42(-1.05%)
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