2018年2月15日の東京株式市場は4日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比310円81銭(1.47%)高の2万1464円98銭でした。
1週間ぶりの高値で引けました。
米国市場が上昇したことに加えて、
変動性が落ち着きを見せたことが好感され、
試しの買いが入りました。試し買いは売買代金3兆円割れから推測したものです。
来週まで軟調な動きを予想しながら、3月、4月に向けての
投資戦略を解説しました。
注目セクターを含め、本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して
前営業日比253ドル04セント(1.0%)高の2万4893ドル49セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比130.105ポイント(1.9%)高の7143.615で取引を終えました。
注目を集めていたCPI(米消費者物価指数)は市場予想を超える結果で、
景気の拡大より、長期金利の上昇が懸念され売りが先行しました。
売りが広がったあとはVIX指数が低下することで、
変動性への懸念が和らぎ、買いの方に傾きました。
米国市場の上昇が久しぶるに日本株に
好影響を与えました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の上昇を受け、
買いが先行してスタートしました。
円高基調が一服しなかったことが懸念されましたが、
米国市場が落ち着きを取り戻す動きに入ったことが
好感されて、買いが続きました。
まだ強い上昇トレンドへの復帰とは言えない動きですので、
新たな買いを入れる際は慎重になる必要があります。
詳細は今後の投資戦略で述べます。
前日まで下げの大きかった精密機器、電気機器、機械などが買われ
陸運業、電気・ガス業が大きく売られました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、そのまま陽線引け、
実体が離れるギャップを形成しました。
前日は-2σにまたがった状態からボリンジャーバンドの中に入り、
逆のスプラッシュは終了、
明日以降の動きに希望を持てるか、確認したい形を形成してきました。
当分は2/14の安値を割り込むかが注目ポイントで、
今週は21,500円の節目を確保しながら引けて欲しい位置でもあります。
東証1部の売買代金は概算で2兆9682億円、
売買高は15億7111万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1393、
値下がりは606、変わらずは66でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日は久しぶりに外部環境の好材料を
受け入れたとの印象です。
米国市場の変動性が落ち着きを取り戻しつつある中、
上昇した流れを引き継ぎ、幅のある上昇をみせました。
また一つ注目するのは日本市場を苦しめてきた
もう一つの要因の為替市場からの影響です。
円高基調が一服せず、106円台まで進む中でも
本日はしっかり上昇を確保してきました。
為替の影響からやっとぬけだすのかと思いがちですが、
市場では1日だけの動きで判断するのは
決してやってはいけないことの一つです。
大底になって欲しかった2/6の安値は
前日に割り込んだばかりで、本日は下げすぎに対する
過熱感の解消とみるのがよいでしょう。
明日は週末要因があることから買われにくい、
さらに来週は日米ともに注目されるイベントが少ないことで
材料になるようなものが少ないので、やはり盛り上がりにくい。
これが来週までの展望です。
短期的な戦略は変更なしで空売りと、材料のある銘柄を短期で利益確定していきます。
一方、来週まで14日の安値を割らなければ
割安感が意識され、少しずつ資金が戻ると予想します。
大きなポジションを一気に持つよりは
少しずつ分散させながら買っていくのが賢明でしょう。
注目セクターは、権利落ちの3月に合わせて
テクニカル的にも、配当利回りの良さからも
注目に値する位置にある総合商社です。
*P.S
多くの誕生日メッセージありがとうございます。
「大人の楽しみ」が益々増えて来ています。
人生は美しいもので、歳を取るとはなんと素晴らしいことでしょう!
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,464.98 +310.81(1.47%)
NYダウ(休場)
24,893.49 +253.04(1.02%)
ドル・円
106.63 – 106.64 -0.77(-0.71%)
ユーロ・円
133.07 – 133.11 +0.19(0.14%)