毎週配信している動画マガジンから
日経概況動画のダイジェストをお送りしています。
今週の展望を含めて、わかりやすく解説しているので
ぜひご覧ください。
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2018年4月9日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比110円74銭(0.51%)高の2万1678円26銭でした。
週末の間に外部環境の変動要因が揺れました。
米中貿易摩擦の深化を懸念した売りで
米国市場は572ドルの下げを記録しましたが、
週末の間に懸念要因が後退したと見られ、
日本株には押し目買いが郵政になりました。
以外な力強さを見せてくれた日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に反落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反落して
前営業日比572ドル46セント安の2万3932ドル76セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反落して
前営業日比161.441ポイント安の6915.111で取引を終えました。
米中の貿易摩擦が深化するとの懸念が深まりました。
トランプ氏が制裁関税を1000億ドル積み増すことを検討すると発表、
中国側は「中国は最後まで付き合う。必ず反撃する」と物々しい
雰囲気で応対、市場には冷え込んだ投資家心理しか残りませんでした。
中国との関係が深い銘柄に売りが膨らみ、
アマゾン、アップルなどの主要銘柄が売られたことが
市場全体を押し下げました。
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【日本市場の動向】
日本市場は週末に起きた米国市場の大幅な下落を受け、
売りが先行してスタートしました。
米国株安を嫌気した売りが午前中一巡した後は
午後に入って下値を切り上げる展開になりました。
小さいニュースでも敏感に反応する相場になっているだけに
貿易摩擦が後退する可能性の材料が伝わるだけで
押し目買いが入り、マイナスを消した後は
3桁上昇までのびて本日の取引を終えました。
外部環境による不安定な動きはまだ想定されるから、
外部の影響を受けにくい内需・ディフェンシブ系の銘柄が
物色されました。
下値が堅いということが確認できたことに
本日の相場は意味がありそうです。
日経の日足は上下ヒゲを持つ陽線を形成しました。
終値では上昇しましたが、4/5から3営業日間、
同じ位置に留まっており、持ち合いになっています。
ここから反対に抜けてギャップ開けながら下にいくと
アイランドリバーサルを形成、
この3つの日足が直近の高値として残ってしまいます。
際どいところではありますが、米国市場の下落に
上昇で向かったというのは意味のあることで、
上にぬけると今度は上昇への戻りを強める動きになります。
東証1部の売買代金は概算で2兆2652億円、
売買高は13億9023万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1117、
値下がりは873、変わらずは91銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の3桁上昇は意外な動きでした。
先週末の米国市場は一時767ドル安まで下げ幅を広げ、
572ドル安まで戻しましたが、大きな下落で
心理が悪化するには申し分のないほどの条件でした。
午前は思った通り、下落で始まり方向感のない動きに終始、
午後に入ってから力強く買い支える動きになりました。
上げ幅としては大きくありませんが、
外部環境要因から考えると、むしろ「よく頑張ってくれた」と
評価できるような底固さでした。
まとめて考えると、 日本企業の業績には期待がかかることから
2月決算の企業への期待から買いが支えられているけど、
まだ確信は燃えないということです。
今週もニュース一つで敏感に動く流れは変わらず、
変動しやすい敏感株よりは、
引き続き内需・ディフェンシブに注目するのがいいでしょう。
小売に注目しましょうと2週間前から話してから、
予想通り高い伸びを見せてくれましたが、
一部銘柄には過熱感が出始めているので、
利益確定の注文はしっかり設定しておきましょう。
また、動画マガジンで扱い始めた不動産関連にも
注目する価値は十分ありそうです。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,678.26 +110.74(0.51%)
NYダウ(休場)
23,932.76 -572.46(-2.33%)
ドル・円
107.10 – 107.11 -0.30(-0.27%)
ユーロ・円
131.41 – 131.45 +0.10(0.07%)