2018年6月28日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日比1円38銭(0.01%)安の2万2270円39銭でした。
米国市場が大きく下げた後、下げ幅を縮めるなど
貿易摩擦をめぐる先行き不透明感に嫌気がさした動きになりましたが、
日本市場も踏襲した動きになりました。
下げ幅を200円以上に広げた後、前日の終値付近まで戻して終わりました。
明日もあげる要因があまり見当たらない中、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して
前営業日比165ドル52セント(0.7%)安の2万4117ドル59セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比116.542ポイント(1.5%)安の7445.085で取引を終えました。
変動性の高い1日でした。
米中貿易摩擦が緩和されるとの観測から
285ドルまであげる場面がありましたが、
要人の発言で再び下げに転じ、上昇幅を打ち消してからは
下げ幅を広げました。
ダウよりダメージが大きいのはナスダックで、
アマゾン、フェイスブックなど主要な銘柄に
売りが出たことで指数は1.5%の下げで引けました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場の動きのように
変動性の高い1日になりました。
米中の貿易摩擦をめぐる先行きの不透明感から売りが先行、
200円以上の下げ幅を見せた後は
急激なドル高・円安の進行で買い戻され、
午後は上昇する時もあるなど、混乱広がる動きの後、
小幅下落で本日の取引を終えました。
ドル高の進行で自動車セクターが買われ、
原油高でコスト増が懸念される
空運業が売られました。また、保険、その他金融業など、
銀行以外の金融銘柄にも売りが広がりました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ小陽線を形成しました。
下ヒゲの方が長く、下げ止まりの形ですが、
高値と安値は切り下げ、形でも下げになりました。
前日は「ただし、短い調整に期間において、
RSIがまだ20まだ下げず、売られ過ぎ感は出てないことには
引き続き警戒が必要です。」と解説、
警戒した動きが出ました。
安値では75日線を割り込んで節目の22,000円に近づきましたが、
始値が75日線付近で、始値に戻した後は陽線引き、
大きく心理が崩れる形は逃れた格好です。
東証1部の売買代金は2兆3501億円、
売買高は14億40万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1289、
値上がりは725、変わらずは78銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日経の終値だけを見れば1円のマイナスで、
ほとんど動きなしと考えてもいいですが、
実は変動幅を打ち消しただけで、
迷いが強い相場模様を浮き彫りにしています。
3日前から22,000円が支えになっており、
本日も安値で割り込みたくないという心理が続いています。
米国市場の動きから考えるとよく守った方だし、
75日線はまだ上向きで、上昇トレンドは継続中です。
一時的なドル高の流れで自動車などに買いが戻ってきましたが、
トヨタ<7203>などのテクニカル的な形では
早速叩かれる可能性のある位置での転換なので、
安易に大きなポジションを取っていくのは危険を伴います。
明日は金曜の週末に月末が重なっているので、
利益または損失を確定するための売りを午前中にこなす動きになりやすいでしょう。
午後からは新たなポジション立ての買いが入ることで
下げ幅を縮小させますが、本物の上昇でないことには注意が必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,270.39 -1.38(-0.01%)
NYダウ(休場)
24,117.59 -165.52(-0.68%)
ドル・円
110.24 – 110.25 +0.52(0.47%)
ユーロ・円
127.36 – 127.40 -0.51(-0.39%)