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2017年7月5日の日経概況

2017年7月5日の東京株式市場は反発しました。
終値は49円28銭(0.25%)高の2万0081円63銭でした。
小幅安くスタートしましたが、円安基調が一服、
円高が進行したことに加えて、
北朝鮮に対する地政学リスクが改めて意識されることで、
大きく下げる場面がありました。
19,800円台まで下げた後は、押し目買いや
日銀によるETF買いへの期待から買いが入り、
小幅高で引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は休場でした。

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
SGX日経平均先物は方向感がつかめない中、買いが先行、
10円安の2万0020円でスタートしました。
日本市場は前日の米国市場が休場で、SGXも方向感のない展開で、
参考材料が少なく、前日比17円28銭安い2万0015円07銭で寄り付きました。

為替市場ではやや円高に振れ、
米国で進んでいるハイテク関連の調整が日本市場でも継続、
ハイテク銘柄への売りが入ることで、下げ幅を広げました。

じわじわと下げ幅を広げ、103円安の1万9928円で前引けを迎えた日経は
午後に入ってから地政学リスクまで意識され下げ幅を広げ、
140円まで進みました。
その後は日銀のETF観測が広がることで急速に下げ幅を縮小、
小幅高で本日の取引を終えました。

鉄鋼、非鉄金属、機械など製造業で景気敏感株に買いが進みましたが、
不動産、鉱業、食料品などの内需型には売りが入りました。

商いは前日より少なくなって、東証1部の売買代金は概算で2兆4503億円、
売買高は17億9461万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1329、
値下がりは550、変わらずは143銘柄でした。

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は長い下ひげを持つ陽線を形成しました。
形では高値と安値を切り下げる下落で、
6/16以来となる19,800円台まで一時下落しましたが、
押し目買いにより長い下ヒゲを残しながら上昇して引けました。

テクニカル的に意識されそうな指標をすべて意識したような動きで、
実体は25日線にまたがり、
下値では一目均衡表の基準線、
高値では転換線が意識され、3つの指標に挟まって
持ち合う動きを極めていく様子です。

下ヒゲの長い形なので、反発になる可能性が高い上に、
終値は2万円をキープする動きが続いているので、
雇用統計の結果次第によっては再び上値を目指す展開になるでしょう。

逆に終値でも2万円を割ってしまうと心理的に崩れるので、
しばらくの調整が入る可能性も残されています。
前日の高値を抜けてくることに失敗したので、
方向感の定まらないわかりにくい動きは続きます。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

終値ベースでも13営業日連続で2万円を上回りました。
今週も方向感が定まらない動きが続いていますが、
日本株が崩れている気配はどこにもなく、
むしろ次のジャンプを準備する足元固めだと思っていいでしょう。

2万円超えがずっと期待されていた時期に比べると
2万円が下値は当然、という心理が定着しているので、
持ち合いを抜け出すともう一度の年初来高値更新は期待できるでしょう。

円安基調が進むことによって
商いを保ちながら大型・輸出関連銘柄に買いが進む傾向に入っているので、
方向性としては上昇局面の「あるべき姿」になりつつあると言えます。

後は今週末の雇用統計の結果がどれだけ押し上げる数字になるかです。
前日の解説では「前日まで上昇率のトップを走っていた鉄鋼には
利益確定の売りが出ていますが、
これは次の買いチャンスを与えてくれる動き」と説明しましたが、
早速反転してきました。

高くなっているところで買い向かうことは勇気が入りますが、
勇気だけでなく、損失限定はどこかを明確に決める
スキルと一緒なら、怖いことはないでしょう。

鉄鋼に加えて、底値入りが見えてきた自動車系には
引き続き注目する価値があります。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,081.63   +49.28    +0.25%
NYダウ(ドル)
21,479.27   +129.64   +0.60%
ドル(円)
113.25-26   +0.15円安   +0.13%
ユーロ(円)
128.68-72   +0.18円安   +0.14%
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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