2017年10月16日の東京株式市場は10日続伸しました。
終値は前営業日比100円38銭(0.47%)高の2万1255円56銭でした。
9日続伸は2016年12月の9日続伸、
10日続伸は2015年5月15日から6月1日まで、
12日続伸以来の連勝記録です。
米国株の好調が続き、選挙で与党優勢の政局が
引き続き材料になりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比30ドル71セント(0.1%)高の2万2871ドル72セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比14.291ポイント(0.2%)高の6605.801で取引を終えました。
海外売り上げ比率の高い企業が物色されました。
中国で発表された経済指標が好調など、
世界経済が回復しているとの期待で投資家心理が
リスクオンムードを続けました。
ナスダック総合株価指数は2日ぶりに過去最高値を更新しました。
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【日本市場の動向】
日本平均は米国市場が反発してナスダックが
2日ぶりに最高値を更新するなど、
堅調な動きが続いたことを好感して、
小幅に買いが先行してスタート、
66円09銭高の2万1221円27銭で寄り付きました。
メガバンクを筆頭に、銀行銘柄が買われた他、
保険、証券市場の活況を受け、証券関連銘柄にも
買いが進みました。
午前の取引を132円高の2万1288円で終えた後、
午後に入ると銀行が一段高になりましたが、
次第に上値の重い展開になり、
100円高まで押されて大引けを迎えました。
日経の日足は上髭つきの陽線、
実体が前日から上放れする窓を形成しました。
上髭が長い、また実体が小さいことで、
直近の天井を作りに行くパターンが出ました。
テクニカル的にはRSIが100に到達するなど
過熱感たっぷりなので、遅れて買いを入れた銘柄に関しては
警戒感が必要であります。
保持している銘柄に関しては利益確定の
注文をしっかり入れておくことを忘れないでください。
東証1部の売買代金は概算で2兆6482億円、
売買高は18億125万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1204、
値下がりは741、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
21年ぶりの高値更新は続いています。
どれほど強いかは、為替をみればわかります。
日経が高値更新を続ける間も為替はずっと
円高傾向で、本日もそれは変更されていません。
つまり、「2017年は為替に振り回されてきた」のが
今は為替を振り回しているかのような動きです。
テクニカルだけに着目して為替をみると、
200日移動平均線にちょうど戻ってきて、
ここからは跳ね上がる(円安に振れる)動きになる可能性も出てきました。
円高を反映して、内需や銀行銘柄を中心として伸びてきましたが、
円安に振れる支援材料まで出てきたら、
内需から輸出関連の方に資金シフトが早く行われる可能性があります。
資金シフトの際には自分のポートフォリオもきちんと
入れ替えるように準備しておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,255.56 +100.38 +0.47%
NYダウ(ドル)
22,871.72 +30.71 +0.13%
ドル(円)
111.76-77 -0.24円高 -0.21%
ユーロ(円)
131.73-77 -0.75円高 -0.56%