2017年11月2日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比119円04銭(0.53%)高の2万2539円12銭でした。
本日も21年4カ月ぶりの高値更新になりました。
朝方は米国の株高と好調な企業業績を背景に
高くスタートしましたが、3連休の前で持ち高を調整する動きで
マイナス圏に沈むなど、悩ましい場面もありました。
最終的には3桁の上昇を確保しながら今週の取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅に続伸と反落になりました 。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比57ドル77セント(0.2%)高の2万3435ドル01セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反落して、
前営業11.136ポイント(0.2%)安の6716.533で取引を終えました。
企業業績は好調な結果を続けていますが、
この日は予想を超える結果が出ることで上昇しました。
エスティローダーが予想を超える業績を発表したことが
上昇の要因になりましたが、上値は常に重く、
上値抵抗に遭っているような形になってきています。
市場で「現状維持」と予想していたとおり、
FOMCは金融政策の現状維持を発表、
市場には目立った反応がありませんでした。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が小幅の続伸になったこと、
好業績の銘柄が引き続き買われたことで、
高くスタートしましたが、
3連休の前に利益確定を急ぐ動きでマイナスに転じるなど、
売り買いが拮抗する流れが続きました。
拮抗は続いたものの、14時を過ぎると再び買いが優勢になる
驚異的な強さをみせ、3桁の上昇を確保しながら
今週の取引を終えました。
前日に引き続き、水産・農林業、鉱業、
食料品などの内需銘柄が強い動きになり、
証券、銀行、保険などは下げが目立ちました。
日経の日足は2日連続の窓を形成、
下ひげの長い陽線を形成しました。
現在の高値圏で下ひげが長くさらなる上昇を示唆する
形が出現するのは異例なことなので、まだ強さは保っていると
判断していいでしょう。
週足でみてもその強さは明確で
2週連続の500円強の上昇、
3週連続でボリンジャーバンドの+2σを飛び出す
スプラッシュが続いています。
3週以上のスプラッシュがみられたのは
2016年11月以降で、ほぼ1年ぶりです。
過熱感が漂う中、連休開けの展望については
投資戦略でみていきましょう。
商いは5日連続の3兆円超えで、盛況
東証1部の売買代金は概算で3兆3088億円、
売買高は18億6848万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は880、
値下がりは1060、変わらずは92でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
“強い!”の一言しかない相場です。
週足でみるとその強さはさらに実感できます。
来週の予想も強さは続くと考えています。
まず、リスク要因になることを考えてみましょう。
直近で最も大きいイベントは5-7日の予定で
トランプ氏が来日すること。
外部的には北朝鮮に緊迫した動きが見られるなど、
地政学リスクが高まっています。
会談自体のリスク要因としては、トランプ氏が貿易条件などについて
パードな姿勢が出ることです。
しかし、この2要因は根本的にトレンドを変えるような材料には
なりにくいでしょう。
影響があるとしても一時的な材料として終わるでしょう。
ここまで好調な結果を見せてくれた企業業績は
来週でピークを迎え、予定されている銘柄では
ソフトバンクとトヨタの大物が見えています。
ここまでの結果を続けるとしたら、
さらに強い動きを続ける可能性高いでしょう。
戦略銘柄で紹介して保持している銘柄では4銘柄中3銘柄、
実に75%の割合でスプラッシュが発生しています。
年末のセミナーではこのへんについても
ふれたいと思います。
暖かい気持ちで迎える3連休、
元気に過ごして再会することを楽しみにしております。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,539.12 +119.04 +0.53%
NYダウ(ドル)
23,435.01 +57.77 +0.24%
ドル(円)
114.08-09 +0.19円安 +0.16%
ユーロ(円)
132.75-79 +0.05円安 +0.03%