2017年11月27日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比54円86銭(0.24%)安の2万2495円99銭でした。
米国市場の堅調な動きを反映して
買いが先行してスタートしましたが、続きませんでした。
中国市場に変動性が高まり、連続で下落したことを受け、
投資家心理が悪化し、120円を超える下落幅も見せましたが、
下値は支えられ、下げ幅が縮小されながら引けました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は4営業日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して
前営業日比31ドル81セント(0.1%)高の2万3557ドル99セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸、
前営業日比21.799ポイント(0.3%)高い6889.160で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は3日連続の
史上最高値更新です。
さらに歴史的なことは発生して、
S&P500種株価指数も最高値を更新、
終値で初めて2600を上回りました。
13時までの短縮取引でしたが、
好調な年末商戦のスタート状況が伝わり
投資家心理が改善しました。
日本市場にもポジティブな影響を与えそうな材料と言えます。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が堅調な動きになったことを受け、
買いが先行してスタートしました。
スタート直後は2万2659円まで上昇する場面もありましたが
外部環境の悪化を受け、下落に転じました。
中国当局が金融市場の監督を強化するとの
思惑で投資家心理は悪化、先週に続いて上海総合指数が下落しました。
中国関連の経済指標発表も控えていることから
日本市場での投資家心理も悪化、
大引けまで上昇幅を打ち消していく展開になりました。
原油先物の上昇を受け、石油・石炭製品セクターが買われ、
陸運、海運業ともに強い動きになりました。
一方、機械、食料品を始め、精密機器など
直近堅調な動きをみせた業種には売りが進みました。
日経の日足は下ひげ付きの陰線を形成しました。
朝方は前日の終値から上放れスタート、
期待を寄せましたが、勢いが続かず
1日かけて上げ幅を打ち消していく展開になりました。
高値と安値を切り上げたので、形上では上昇ですが、
11/22の高値が意識され、持ち合い続きになっています。
ここを抜け出すと11/17の高値が意識されるので、
上値突破にはエネルギーが必要でしょう。
投資家心理が萎縮される中、商いは相変わらず低調、
東証1部の売買代金は概算で2兆4323億円、
売買高は13億7234万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は999、
値上がりは945、変わらずは94銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週は相場のアノマリーに触れ、
「感謝祭の翌週から年末にかけては株高になりやすい」という
ことを伝えました。
しかし、本日は下落スタート、
堅調な動きになるとの予想に反した動きになりました。
大事なのは、下値を大きく崩しながら下落を続けることはなく、
限定的な範囲で支えられているということです。
早速米国の方では年末商戦が堅調なスタートを切ったとの
ポジティブニュースが聞こえてきたので、
このまま続くと、堅調な動きという観測に
合致する結果になるのではないでしょうか。
現在の様子はテクニカル的に意識される形になってきました。
「三角持ち合い」というパターンで、
しばらく煮詰まってくると上か下に大きく触れると解釈される流れです。
上振れ要因は上記のような外部環境の改善、
一方、上海指数の動きと円高に触れるリスクが下振れ要因になります。
主力で好決算の銘柄には引き続き買いが入っているので、
保持している場合は、継続保持で利益を伸ばしましょう。
下に触れた場合は、中小型銘柄へのシフトが起きるので、
好業績の小型・新興株には今から注目しておく必要があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,495.99 -54.86(-0.24%)
NYダウ 23,557.99 +31.81(0.13%)
ドル・円 111.40 – 111.41 -0.01(0.00%)
ユーロ・円 132.80 – 132.84 +0.81(0.61%)