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2017年11月30日の日経概況

2017年11月30日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比127円76銭(0.57%)高の2万2724円96銭でした。
米国市場はダウ平均が連日の最高値の更新が続き、
日本市場にも好影響が波及しました。
両市場とも主力で買われていた銘柄に利益確定が入って、
その資金を割安銘柄に向ける循環物色が進んでいます。
日本市場は金融銘柄への見直しが入る中、
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は 続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して
前営業日比103ドル97セント(0.4%)高の2万3940ドル68セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比87.969ポイント(1.3%)安の6824.389で取引を終えました。

ダウ工業株30種平均は連日の高値更新になりましたが、
ナスダックはここまで相場をリードしてきた
ハイテク株に利益確定の売りが入ったことで売られています。

日本株同様に循環物色で、割安だった業種に
資金が向いています。
今年のパフォーマンスがよくなかった金融、小売などを
買う動きで、ハイテク株はその影響で売りに押されています。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の流れを引き継ぎ、
金融関連銘柄に買いが広がりました。
前日、投資戦略で触れた通り、
循環が起きているので、歪な動きではありません。

一方、半導体関連銘柄には本日も売りが続き、
後ちょっとで売られ過ぎの領域に入りそうです。
今回の反動で22,500円が下として認識され、
足元を固めたことは意味があります。

業種別にみると
前日に引き続き保険業が買われ、
銀行株も上昇率10位以内と、
金融株への循環が起きていることが鮮明になりました。
陸運、不動産、医薬品なども買われ、
電気機器は本日も下落率トップ記録しています。

日経の日足は上下ひげを持つ短陽線を形成しました。
前日の日足を包み込み、形では持ち合いになりました。
前日は三角持ち合いについて触れましたが、
上抜けの可能性が出ました。

まだ持ち合いの中なので、上だと判断するのは早計で、
11/17の高値を超えてくるところを確認したいところです。
11/14以降、抵抗になっているボリンジャーバンドの+1σのところで
止まって終わったのは気になるところです。
前日伝えた通り、「さらに煮詰まってきたので、
「動きがないからつまらない」ではなく、
緊張感を保って観察する時間帯です。」
緊張感を持って挑みましょう。

商いは9日以来およそ3週間ぶりに4兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で4兆5393億円、
売買高は24億4557万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1070、
値下がりは878、変わらずは89銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

「循環物色があちらこちらで言われていますが、
それのどこがいいですか?」
という質問をいくつか頂いています。

金融商品市場で大事なのは、資金が流出しないことです。
株式市場もしかり、株価が下がっても資金がまだある場合は
下げ止まって戻してくる可能性が強くなります。

しかし、資金が株式市場から出て、債券や預金などに回る場合は、
市場自体が縮小せざるを得ません。
つまり、循環物色は同日市場の中で銘柄だけを入れ替えているということなので、
まだ下値は堅いと思っていいでしょう。

金融セクターが好調なことを受け、
メガバンクを中心に、金融銘柄を選定するのは長期的な
観点からも賢い選択といえるでしょう。

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【各市場の動き】
日経平均(円)    22,724.96    +127.76(0.57%)
NYダウ       23,940.68    +103.97(0.43%)
ドル・円      112.28 – 112.29   +0.83(0.74%)
ユーロ・円     133.18 – 133.22   +0.91(0.68%) 

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