2017年12月1日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比94円07銭(0.41%)高の2万2819円03銭でした。
節目の2万3,000円寸前で、11月9日以来、
3週間ぶりの高値で引けました。
テクニカル的にも持ち合いが煮詰まったところで
上に抜けてきたので、陰線引けということ以外は
「上離れ、上昇トレンド継続」への期待を持たせる動きになりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は 続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して
前営業日比331ドル67セント(1.4%)高の2万4272ドル35セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比49.584ポイント(0.7%)高の6873.973で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は3日続けて最高値を更新、
加えて節目の24,000ドルに乗せてきました。
同時に月間の成績でみても8ヶ月連続であげ
22年ぶりに最長記録に並びました。
税制改革案について上院本会議で
可決の可能性が高くなったことを受け、
投資家心理が大幅に改善されました。
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【日本市場の動向】
日本市場は連日で史上最高値を更新する
米国市場の流れを引き継ぎ大きく買いが先行してスタートしました。
米国の税制改革案をめぐる不透明感が薄れたことで
投資家心理が改善、同時に外国人も買いに動きました。
週末要因が入ることで上げ幅は縮小され、
午前中は小幅反落で引けましたが、
午後になると外国人の買いも加わり
上昇を確保しながら今週の取引を終えました。
石油・石炭製品が買われ、鉱業、鉄鋼にも
買い戻しが進んでいます。
一方、水産・農林業、食料品などの内需株には
売りが広がりました。
日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
陰線ではありますが、高値と安値を切り上げ、
上昇の形で引けたことは来週への希望を残す展開になりました。
また、直近作られた三角持ち合いを上に抜けてから、
さらにその高値を上に抜けてきたので、
上昇トレンドへの回復だと思っていいでしょう。
23,000円を目の前にして止まりましたが、
心理的な改善は終値で23,000円を突破してくれるところで
進むので、あと一踏ん張りが欲しいところです。
週足は上下ひげを持つ短陽線になり、
先週の高値を超えてくる上昇の形になりました。
月足で気持ちよく陽線で抜ける形を見せました。
商いは本日も好調、3兆円を超えました。
東証1部の売買代金は概算で3兆179億円、
売買高は16億2710万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1002
値下がりは940、変わらずは97でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きは面白い記録を作りました。
チャートがみれ方は、今すぐ毎月の最初の日を確認してみてください。
毎月の1営業日が上昇したのは1年以上続き、
18ヶ月連続になりました。
先週末は「来週は堅調な動きが予想される」と解説しましたが、
前半は冴えない動き、後半になってやっと持ち直してくれました。
一つ懸念点は米国市場が24,000ドルにのせる
外部環境が改善した分の上昇が見られないということです。
その分、ミサイルが飛んできてもぶくともせず
下値が堅調だということでもありますが。
来週は年末商戦に合わせて、「大相場をもう一度」という動きを
握る重要な週になります。
日本では金曜日に7-9月期GDP改定値が発表される以外は
これというイベントはありませんが、
米国の方に注目すべきです。
金曜日は全世界が注目する雇用統計、
遡って4日の月曜日は10月製造業受注、
5日の火曜日は11月ISM非製造業景況指数、10月貿易収支
など、景気判断に重要な指標発表が並んでいます。
週前半の指標結果に揺れながら、中盤を過ぎて金曜日に近づくと
持ち合う動きが予想されますが、
下値はやはり堅いと予想されます。
米国も日本も、金融銘柄には注目度が減ることがないので、
当分はメガバンクに注目するのがいいでしょう。
どうしてメガバンクなのかは、
明日の2018年の投資戦略セミナーで詳しく説明します。
楽しみにしてください。
忘年会シーズンに突入ですので、
風邪ひかないこと、飲み過ぎないこと、
思いっきり年末年始プレゼントを買って日本経済に貢献することを
心がけてください。
では、よい週末を!
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【各市場の動き】
日経平均(円) 22,819.03 +94.07(0.41%)
NYダウ 24,272.35 +331.67(1.38%)
ドル・円 112.59 – 112.60 +0.31(0.27%)
ユーロ・円 134.18 – 134.22 +0.97(0.72%)