2017年1月13日の東京株式市場は反発しました。
終値は152円58銭(0.80%)高の1万9287円28銭でした。
円高基調が一服したことで下げ止まり、反発、
前日の大きな下落からくる自律反発も買いが進む要因となりました。
テクニカル的にも、ファンダメンタル的にも
際どいところにきているので、来週は方向感のにくい展開が続いた後、
20日以降、翌々週から動きが出るものだと考えられます。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比63ドル28セント(0.3%)安の1万9891ドル00セント、
ナスダック総合株価指数は8日ぶりに反落して 、
前営業日比16.163ポイント(0.3%)安の5547.487で取引を終えました。
前日の米国市場は堅調な動きになりましたが、
トランプ氏の記者会見を受けて、アジアや欧州市場が
軟調な動きになりました。その結果、米国市場にも売りが広がりましたが、
下値は限定的でした。
2016年12月13日にダウは1万9900ドル台に突入、
それから1カ月間は2万ドルを手前にした足踏み状態に入っています。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は前日の夜に113円台まで進んだ円高基調が一服、
また、トランプ氏の発言で300円近い大きな下落になった
前日からの自律反発が働き、上昇してスタートしました。
前日の始値も超えてくるなど、上昇幅を伸ばしましたが、
上値は限定的+152円で今週の取引を終えました。
米国市場では主要な企業の業績発表がスタート、
日本も2016年11月まで進んだ円安で、企業の業績改善が期待され
下値は固く、先高感が根強く残っています。
東証1部の売買代金は概算で2兆2566億円、
売買高は16億20万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1211、
値下がりは613、変わらずは180でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上下ひげを持つ中陽線を形成しました。
調整が早くも一巡して、反発があることを予感させる
形で今週の取引を終えています。
日足チャートレベルでみて意識されるポイントは、
2016年12月21日の高値(19592円)と、2017年1月5日の高値(19615円)で
ダブルトップを作りに行く印象ですが、ここで反発して、
上記の2日に並ぶ上値を作った後から下がり出す、トリプルトップ、
同時に上昇の三角持ち合いパターンをを作ることになります。
25日線にまたがって下げ渋っているので、ここから反転して
もう一度高値作りに挑戦しに行くのかが確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析:来週の展望と今後の投資戦略】
2017年の1周目は大発会の大幅な上昇と共に上昇しましたが、
今週は結局下げて終わっています。
成人の日を挟んで三連休の間に円高が進行、
連休明けの市場は売りが進みました。
トランプ氏の会見も注目の為替関連、政策関連には触れず 肩透かし、
円高が進むことで、日本市場はマイナスの影響で終わりました。
来週も材料はトランプ氏、
20日の正式就任に備えて、今週の会見からもわかるように、
就任演説でまたいかなる発言が飛び出るか予想不可、
上値を置きながら積極的に買って行くには難しい雰囲気です。
トランプ氏の就任がリスクとして認識されれば、
週後半にかけて円が買われて行く円高の動きになる可能性もあることを
念頭に入れておきましょう。
また為替に影響しそうな指標の発表も待ち構えています。
米国関連:18日に12月消費者物価指数、
12月鉱工業生産・設備稼働率、
19日に12月住宅着工件数など、景気動向を把握するのに
重要な指標の発表が予定されています。
こちらの結果が思うようにいい結果にならない場合は、
やはり円高要因として働くので、注意が必要です。
為替リスクが意識されることを反映して
小売、パルプ・紙、電気・ガス業など内需中心の物色が進んでいます。
来週の短期はこの業種に絞って物色するのが
一週間のしのぎ方になるかと思います。
【週末の挨拶】
よい週末を!
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【各市場の動き】
日経平均(円):19,287.28 +152.58 +0.80%
NYダウ(ドル):19,891.00 -63.28 -0.31%
ドル(円): 114.59-60 +0.29円安 +0.25%
ユーロ(円): 122.00-04 +0.50円安 +0.41%