2017年1月30日の東京株式市場は小幅反落しました。
終値は98円55銭(0.51%)安の1万9368円85銭でした。
米国市場が方向感のない展開になったことに加えて、
114円まで進んだ円高基調で下げ幅を拡大する場面もありましたが、
午後に入ると底堅く維持し、下げ幅を縮めながら引けました。
3日に渡る続伸で利益確定のタイミングにきたことも下げる要因になりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は小幅反落、上昇、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比7ドル13セント(0.0%)安の2万0093ドル78セント、
一方、ナスダック総合株価指数は小幅反発して、
前営業日比5.606ポイント(0.1%)高の5660.782で取引を終えました。
決算結果を反映して個別の銘柄に対する物色は続きましたが、
方向感には欠ける展開でした。
今週はFOMCや週末の雇用統計など、
注目されるイベントがあることから神経質な動きが予想されます。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は出がかりになる材料が不足し、
薄商いの中で底堅い動きを維持してみせました。
114円まで進んだ円高で輸出関連銘柄に売りが広がり、
下げ幅を170円以上に拡大する場面もありましたが、
午後に入ると底堅く維持し、下げ幅を縮めました。
週末の間、トランプ米大統領が英国のメイ首相と初会談、
通商政策について協議し、BREXITについてポジティブな発言をするなどの
パフォーマンスを行いましたが、米国市場、日本市場とも
反応は限定的でした。
明日から週末にかけて主要なイベントを控えていることから
活発な取引にはなりにくいのが現状でもあります。
その動きを反映して、商いは2兆円割れ、
東証1部の売買代金は1兆9240億円、
売買高は15億3274万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1003、
値上がりは848、変わらずは151銘柄でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は前日の終値から下離れして窓を形成、
実体部分がほとんどなく、長めの下ひげを持つ
小陰線を形成しました。
このまま下がると三尊天井を作る形になりますが、
底値は堅い様子で、5日、25日線が支えに目処になりそうです。
主要なイベントを控えていることで、
明日も慎重な動きが予想されますが、
支えのめどになっているところで止まって、
上に切り返してくれるからが、テクニカル的な確認ポイントです。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
決算発表が本格化し始めていますが、
まだ市場全体を引き上げるような要因にはいたっていません。
インフラ関連で注目される非鉄金属の中で
決算結果の良好な大阪チタニウム、東邦チタニウムの
チタン2社が大きく買われました。
明日も物色相場は続きますが、
31日、日銀の金融政策決定会合、
2月1日のFOMCの結果発表
2月3日の雇用統計発表など、主要なイベントが控えているので
明日も積極的な買いを期待するのは無理でしょう。
今回のFOMCにおいては利上げの期待はほとんどありませんが、
景気判断などの関する発言内容に注目が集まります。
まずは明日の金融政策決定会合で材料が出る可能性はありますが、
残りの2つに備えて動きは限定的になると予想できます。
方向感のない展開のため、食料品・水産など
景気や為替に影響されにくい業種が物色されています。
水産系は直近の動きが良くてよく買われますが、
前回の高値付近に接近したので、注意は必要です。
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【各市場の動き】
日経平均(円):19,368.85 -98.55 -0.51%
NYダウ(ドル):20,093.78 -7.13 -0.03%
ドル(円): 114.69-70 -0.52円高 -0.45%
ユーロ(円): 122.81-85 -0.16円高 -0.13%