2017年3月15日の東京株式市場は続落しました。
終値は32円12銭(0.16%)安の1万9577円38銭でした。
様子見雰囲気もピークに達してきました。
注目のイベント、FOMCの結果は日本時間で
16日未明になりますので、明日の朝は日本が先にその影響で
動き出すことになります。
2年半ぶりの持ち合いになった前日の引き続き、本日も低い商いでした。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続落と、反落でした。
ダウ工業株30種平均は2営業日続落して、
前営業日比44ドル11セント(0.2%)安の2万0837ドル37セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して、
前営業日比18.968ポイント(0.3%)安の5856.816で取引を終えました。
FOMCの結果発表を控えていることで、
日本市場同様、取引は手控えられ、
様子見ムードがピークに達しています。
原油相場も取引時間中3ヶ月ぶりの安値を記録することで
石油関連銘柄には売りが続きました。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本の市場は米国市場の方向感のない動きを引き継ぎ、
売りが先行してスタートしました。
ギャップを開けてスタートし、しばらく下げた後は
始値を超えて前日の終値に近づいて行きました。
原油安が嫌気され、国際帝石などの石油・資源関連銘柄に売りが進み、
一時は100円超える下げ幅でしたが、
下げる時はいつも囁かれる日銀のETF買いが期待されて
下げ幅を縮小させながら前日終値付近の32円安で引けました。
東証1部の売買代金は概算で1兆6771億円、
3週間ぶりの低水準で今年2番目の低い商いでした。
売買高は16億5020万株、東証1部の値下がり銘柄数は1461、
値上がりは420、変わらずは123でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は短い上下ひげを持つ陽線形成しました。
陽線にはなったものの、前日の終値から下離れしてスタート、
下げ幅を埋めることができず、ギャップあけた状態で引けました。
二日前、ボリンジャーバンドの+2σにぶつかって
中に戻る動きが続き、ボリンジャーバンドの性格を映し出す
動きになっています。
本日の終値でもボリンジャーバンドの+1σに支えられていますが、
まだ25日線までは下げる余地があるので、
積極的な買いは明日からの方向感を見ながら
ついていくことになります。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
今週の主要イベントが注目されるあまり、
それに関連する質問も増えています。
例えば「FOMCで利上げが決まったらすごくドル高、
株価があがるのでしょうか?」のような質問です。
そのように簡単なことではないのが現実です。
株式市場には「事前に織り込む」というのがあります。
今回もよほどのことがなければ利上げが実施されるのは確実とみられ、
米国市場はそれを織り込み、連日で最高値を更新してきました。
よって、「利上げします」という宣言が市場を盛り上げることはほぼなく
むしろイエレン議長の発言内容がドル高傾向の速さと強さを決めると考えられます。
2017年は2-3回の利上げが予定されていますが、
「今後は利上げが早くなりますよ」を含んだタカ派的な発言が出ることで、
今後のドル高スピードが早まり、市場へのインパクトも大きくなるでしょう。
日経225よりジャスダックなど新興市場の下落率が大きく、
マザーズ市場にいたっては3.4%の急落を見せるのは
ドル高とふんで資金を新興市場から売って、
主力大型にシフトさせる動きと考えられますが、
この動きは果たして正しく聞いてくるでしょうか。
明日イベントの結果がでることで、その真偽が明らかになるので、
焦らずに落ち着いて資金を向けましょう。
焦らずにの意味は「大型が急騰しても、また上昇する余地は残る
流れになるので、落ち着いてついてきいきましょう」という意味です。
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【各市場の動き】
日経平均(円):19,577.38 -32.12 -0.16%
NYダウ(ドル):20,837.37 -44.11 -0.21%
ドル(円): 114.70-71 -0.46円高 -0.39%
ユーロ(円): 121.90-94 -0.60円高 -0.48%