2016年7月8日の東京株式市場は4日続落しました。
終値は169円26銭(1.11%)安の1万5106円98銭でした。
6連勝の後の4連敗、やはり歴史的な出来事である
BREIXTの決定はすぐには勝たせてくれません。
朝方は買いが先行しましたが、本日予定されている
米国雇用統計の発表を控えて、さらなる円高懸念で下げに転じました。
さらに気になるポイントや来週の展望を含めて
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅に反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比22ドル74セント(0.1%)安の1万7895ドル88セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続伸して、
前営業日比17.646ポイント(0.4%)高の4876.807で取引を終えました。
朝方は買いが先行しましたが、
買いを牽引する材料が乏しい中、
原油市場の大幅な下落が下げに転じる要因となりました。
雇用統計の結果を見極めたいとの気持ちも様子見ムードを広げました。
日本市場の朝方は前日の欧州株高を受け
買いが先行、50円高くスタートしました。
買い一巡の後は様子見ムードを広げる要因に振り回されました。
本日夜の雇用統計、10日の参院選の結果を見極めたいという思惑から、
手仕舞いの売りに押され、4連敗を記して今週の取引を終えました。
テクニカル的には中陰線の日足を形成、
ボリンジャーバンドの-1σ、一目均衡表の転換線が抵抗として働いています。
75,25,5日の主な移動平均線がすべて上向いたまま
ローソク足がその下に位置することで、さらに下げの余地がありような形になっています。
来週の展望です。
日本市場の現状におけるキーは「外部環境」です。
特に円高基調の継続有無が投資家たちの神経を尖らせる要因となっています。
前日まで一貫して話してきた通り、
本日の雇用統計結果を反映した2つのシナリオを描くことができます。
シナリオ1.
市場予想は非農業部門雇用者数が前月比17万5000人増の見込みとなっていますが、
この結果通り、または上回る場合は
ドル高・円安が進み、前回の安値(6/24)を切り上げる展開になる見込みです。
シナリオ2.
しかし、予想より悪い結果になると円高が進み、
恐ろしいことに6/24の安値も支持されず、底抜けする可能性があります。
最悪の場合は、イタリア大手銀行の不良債権問題も加わり
さらに円高が進む場合は、下落の余地は大きくなります。
基本戦略はナイフが落ちてくるところなので、
すでに掴むことはしない、です。
買いと空売りの両方を選定しておいて、
雇用統計の結果やイタリアの動きを週末の間にチェックしておき、
週明けは買いか空売りの重みを変えて仕掛けするのがいいでしょう。
シナリオ2の場合は1万4,000円台を再び見ることになるので、
有効な空売り戦略を持ってない場合は、
しばらく相場から離れるのも個人投資家が取れる行動の1つです。
今週もお疲れ様でした。
暑くなりましたね。といってもマレーシアのペナン島に住んでいる私は
年がら年中35℃ですが。
母国の韓国では「暑い時こそ辛いものを」と言って、
猛暑の日にあえてキムチチゲや辛いスープを
エアコンもかけずに食べることをしたりします。
食べ終わるとむしろ涼しさを感じるという発想ですが、
一回試してみるのはいかがでしょうか?
熱中症で倒れてしまったら責任はとれませんが。
ほどほどに試して、元気な姿で戻ってきてくださいね。
良い週末を!
■各市場の動き
日経平均: 15,106.98 -169.26 -1.11%
NYダウ(ドル):17,895.88 -22.74 -0.12%
ドル(円): 100.61-62 -0.41円高 -0.40%
ユーロ(円): 111.47-51 -0.28円高 -0.25%