2016年7月28日の東京株式市場は反落しました。
終値は187円98銭(1.13%)安い1万6476円84銭でした。
日銀の金融政策決定会合の結果発表が明日に迫っている中、
持ち高調整の動きが続きました。
政策期待が裏切られる場合や、そもそも材料の出尽くしだと判断され
下げがくることも予想される中、
市場は様子見ムードを極めています。
その結果、今週は上げ下げが交差する変動性の高い流れになっています。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場は前日に引き続き続落と反発、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均はほぼ幅のない続落をして、
前営業日比1ドル58セント(0.0%)安の1万8472ドル17セント、
ナスダック総合株価指数は続伸して、
前営業日比29.763ポイント(0.58%)高の5139.810で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は前日の引き続き、
2015年12月以来7ヶ月の高値で終わる好調ぶりです。
市場の注目を集めていたFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を受け、
買いが優勢になりましたが、勢いが続くには折り込み済みという印象でした。
日本市場は米国市場の冴えない動きの中、
FOMCで利上げの実施がされなかったことで円高が進行、
輸出関連株を中心に売りが広がりました。
68円安くスタートした日経は
日銀の金融政策決定会合の結果発表が明日に迫っていることもあって、
積極的な買いの材料は見つからず、下げ幅を200円まで広げる場面もありましたが、
小幅で戻しながら引けました。
テクニカル分析です。
前日は75日線の上で 、高値を抜けて上昇、
トレンド転換してきました。
本日は上下に短いヒゲを持つ小陰線を形成、
形でも安値と高値を切り下げる下落になりました。
前日は「明日も本日の高値を抜けて上昇してくれると
6/24の安値を底値として、7/8と前日の7/26で2回目の
安値切り上げが成立します。
これで上昇トレンド継続と判断できます。」と解説しましたが、
前日の高値を抜けることができず、トレンド転換は一回失敗したことになりました。
とはいって安値を大きく割り込む動きにもなっていないことから
今週は持ち合いの続きだと判断します。
これからのポイントです。目印になるのは移動平均線。
下向きの5日移動平均線が上値の抵抗になって
先行スパン2が下値を支える形にはなっていますが、
再び割り込んで終わっているのが懸念事項です。
ここからは75日移動平均線が支持になってくれるかがチェックポイントです。
保持している銘柄は変動性の高い相場の中で
大半が利益確定になりました。
投資戦略としては、今週までは急がず、少し余裕を持って見守りながら
方向性が出るところについていく「傍観」モードに入っても
いいのではないでしょうか。
東証1部の売買代金は概算で2兆3738億円、連日で2兆円を超えています。
東証1部の売買高は18億9771万株、 値下がり銘柄数は1236、
値上がりは628、変わらずは106銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,476.84 -187.98 -1.13%
NYダウ(ドル):18,472.17 -1.58 0.00%
ドル(円): 104.66-67 -0.73円高 -0.69%
ユーロ(円): 116.26-30 +0.33円安 +0.28%