2016年8月1日の東京株式市場は小幅続伸しました。
終値は66円50銭(0.40%)高の1万6635円77銭でした。
先週に引き続き、本日も変動幅の非常に大きい日になりました。
先週末発表された米国の経済指標が市場予想を下回り
円高が進行、市場は200円を超す下落も経験しましたが、
ETFによる株買いの期待から下値では支えられました。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場はまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は5日続落して、
前営業日比24ドル11セント(0.1%)安の1万8432ドル24セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して、
前営業日比7.149ポイント(0.1%)高の5162.131で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は本日も
2015年12月以来7ヶ月の高値を更新すると同時に
2015年7月22日以来、1年ぶりの高値を付けました 。
ダウ工業株30種平均は米国景気の先行きに対する不透明感から売りができました。
市場の材料になったのは4~6月期の米実質国内総生産(GDP)、
前期比年率1.2%増で2.6%の増加となっていた市場予想を
大幅に下回りました。
この結果を受けダウ平均は下げ幅を拡大、85ドルまで下げましたが、
利上げの懸念が和らいだ側面もあり、下げ幅を縮小させながら引けました。
米国経済の先行きに対する懸念が広がる場合は
当然のことく”円買い”に走り、円高が進行しました。
(なんかある度に円を買うのはやめてくれない?と言いたくなりますね。)
週末から本日にかけて102円に進む3円の円高、
日本市場は輸出・大型株の売りが広がり、
下げ幅を200円以上に広げる場面もありました。
週末に発表された日銀によるETFの買い入れ増額への期待から
下げ幅を縮小、猛烈に盛り返しては小幅続伸で引けました。
3円の円高から考えれば、よく守った方に入りますが、
その根底になっているのがETFの買い入れ期待というのは
結構好ましくない状況だと個人的には考えています。
株式市場には嬉しいニュースではありますが、
日銀による”大量株買い支え“は本来の中央銀行として行うことではないでしょう。
つまり、それだけ金融緩和策に有効なものが見つからないということを意味します。
テクニカル的には75日線を挟んでの拮抗の動きが続く中、
上下ひげもちの陽線を形成、3種類の移動平均線がすべて上向きました。
ここから高値を抜けて上に行くと、新たなトレンド発生、
下に抜けると25日線が位置する16,071円を目指す動きになります。
ここを支えにして上にいくトレンドを作って欲しいところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆4867億円、
売買高は24億409万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は508、
値下がりは1384、変わらずは78銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,635.77 +66.50 +0.40%
NYダウ(ドル):18,432.24 -24.11 -0.13%
ドル(円): 102.55-56 -1.06円高 -1.02%
ユーロ(円): 114.48-52 -0.40円高 -0.34%