2016年8月2日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。
終値は244円32銭(1.47%)安の1万6391円45銭でした。
本日の安値でひけることで、さらなる下落も有りうる形になりました。
原油安で下落を続けたアメリカの動向など
外部環境が悪化する中、上昇の材料は乏しく
円高を受けて幅広い銘柄に売りが広がりました。
資金の動きは個別材料に向かっていますが、気になる点がいつくかあります。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場はまちまちな動きで方向感のない動きを続けました。
ダウ工業株30種平均は6日続落して、
前営業日比27ドル73セント(0.2%)安の1万8404ドル51セント、
ナスダック総合株価指数は5日続伸して、
前営業日比22.065ポイント(0.4%)高い5184.196で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は本日も
2015年7月22日以来、1年ぶりの高値を付けました 。
原油先物市場で1バレル40ドルを下回るなど3ヶ月ぶりの安値を付けると
石油・資源関連の銘柄に売りが広がり指数を押し下げました。
日本市場は上昇の材料が乏しい中、
米国市場の不透明感を受け為替市場では円高基調に振れました。
101-102円のレンジで推移すると輸出関連・大型を中心に
幅広い業種に売りが広がりました。
前日終値16,635円から166円安くスタートした日経は
材料不足と円高で下げを強め、-244円の安値で引けました。
テクニカル分析です。
日足は小陰線ですが、下ヒゲのない陰の大引け坊主、
下落を示す形にはなりましたが、75日線に支えられ終わる形になりました。
気になるのは終値で75日線を若干下回って引けたこと。
明日もこの下値を抜けて7/29日の安値まで下にぬけると
25日移動平均線を下落の目処として動きます。
7/8の安値から7/21までの上層を100にしたフィボナッチ分析で
半値押し(50%戻り)の16,020円付近も考えられます。
ファンダメンタル分析です。
決算シーズンの直近の動きで気になるのは
決算結果に対する投資家の反応です。
前日の解説通り、ニュースを中心として物色が続く相場であることは
間違いありませんが、
好決算が必ずしも上昇のきっかけにはならないことがよくあります。
むしろ底値圏を形成していた銘柄が悪い決算結果を発表し、
材料出尽くし感から買われていく動きが強いことから、
投資家の資金はより「先の見えやすい」または「手のヒラをすべて見せてくれた」ものへ
シフトしているのではないかと分析しています。
明日からの投資戦略と読み方です。
好決算を好み、素直に買っていく相場が健全ではありますが、
今の投資家性向に従うのが賢い投資行動であることを考えると
ここで反転して、トレンド転換をしてくれるまでは
買いのサインが出る(今はほとんどがでていません)銘柄を
確実にピックアップする戦略でいきます。
流れとしては今週末の雇用統計もあるので、
上下変動する物色市場が続くと考えてください。
■各市場の動き
日経平均(円):16,391.45 -244.32 -1.47%
NYダウ(ドル):18,404.51 -27.73 -0.15%
ドル(円): 101.71-72 -0.68円高 -0.66%
ユーロ(円): 113.85-89 -0.50円高 -0.43%