2016年8月22日の東京株式市場は続伸しました。
終値は52円37銭(0.32%)高の1万6598円19銭でした。
円高基調が少し後退、99円台から100円台に戻ったことで
材料が少ない中でも下値固く動きました。
米国市場は反落して支援材料にはなりませんでしたが、
高値圏で維持していることには変わりはなく、
日本市場は円相場をにらみつつ、内部の材料を探してはこなしていく
相場が続いています。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反落して、
前営業日比45ドル13セント(0.2%)安の1万8552ドル57セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比1.767ポイント(0.0%)安の5238.378で取引を終えました。
主要な経済指標の発表もなく、材料が少ない中、
市場の注目は利上げの可能性に集まっています。
先週末はニューヨーク連銀総裁やサンフランシスコ連銀総裁が
利上げに前向きな発言をしたということで、
利上げの可能性が意識され、売りが先行しました。
ダウは8/5の大幅な上昇以降、上にも下にも触れず
停滞した動きが続いています。
25日線に支えられていますが、ボリンジャーバンドが狭まり
動きが読みづらくなっています。
日本市場も明確な材料がない中、欧州や米国市場が下落したものの
買いが小幅に先行して始まりました。
先週末の終値より54円高く始まった日経ですが、
勢いが強く続くことはなく、
午前中は先週末の終値を挟んで方向感のない展開を続けました。
主要な決算結果も出揃って材料が少ないこともあり、
午後も方向感のない展開が続き
小幅の動きで本日の取引を終えました。
テクニカル分析です。
小動きではありますが、先週末の高値と安値を切り上げる上昇の陰線を形成
25日線を抜けようとしていますが、またがって終わり、
迷いを強める動きが続いています。
下げの目安は25日線というポイントではきちんと止まっていますが、
ここを抜け出すにはまだ力不足な印象です。
4月25日を起点とする6ヶ月の目線でみると、
二等辺三角形の三角持ち合いを形成中で、この形で判断しても
「上にも下にも」という曖昧な答えしか出ません。
ファンダメンタルとテクニカルを総合して分析してみましょう。
9月に意識すべきことは、円高基調が継続するか。
継続するならそれはいつまでなのかということです。
先週末に解説した通り、注目材料は2つ
1. 9/2の雇用統計
雇用統計の結果により米国経済の先行きに強い材料が出る場合は
ドル高・円安に振れる可能性がある。
2. 9月20-21日に予定される日銀の金融政策決定会合
ここでマイナス金利の深堀など追加の金融緩和が出ることで
円安に振れる
これに加えて9月21日の同日には米国のFOMCの結果発表があります。
直近では9月の利上げ可能性が囁かれていますが、
個人的には相当難しいのではないかと考えています。
上下振れながら下値を固める動きになる流れになるので
投資戦略は基本スタンスを変えず、割安として放置されている
優良銘柄を少しずつ仕込んでいく戦略でいきたいと思います。
東証1部の売買代金は概算で1兆6278億円で
2兆円に大きく届かないことから、明確な材料がない中
次の流れまで待ちを決め込んだ投資家が多いことを示しています。
売買高は14億819万株で薄商いでしたが、
東証1部の値上がり銘柄数は1412に対して値下がりは446と、
騰落率ではしっかりした動きになりました。
東証1部の変わらずは115でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,598.19 +52.37 +0.32%
NYダウ(ドル):18,552.57 -45.13 -0.24%
ドル(円): 100.52-53 +0.39円安 +0.38%
ユーロ(円): 113.58-62 +0.17円安 +0.14%