2016年9月15日の東京株式市場は続落しました。
終値は209円23銭(1.26%)安の1万6405円01銭でした。
米国市場は方向感なしに推移、上げの材料はない中で、
為替市場で円高・ドル安が進み、主力株の下げが市場全体を押さえ込みました。
明日は中国・香港を始め、韓国市場など
中秋節を祝うアジア市場が一斉に休場で、日本も3連休を控えて
方向感のない展開になるのが容易に予想されます。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は上げ、下げのマチマチな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、
前営業日比31ドル98セント(0.2%)安の1万8034ドル77セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比18.517ポイント(0.4%)高の5173.772で取引を終えました。
どちらも0.5%以内の小幅な動きになりましたが、
FOMCを控えている様子見ムードに加えて、
原油先物相場の下落が投資家心理を冷やしました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は米国市場のマチマチな動きに加えて材料難が手伝い、
方向感のない展開で調整が続きました。
前日終値より102円安くスタートしましたが
為替市場で円高・ドル安が進むことが悪材料になり、
ファナックやファストリなどの値ガサ株に売りが膨らむことで
下げ幅を徐々に拡大、-209円で本日の取引を終えました。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上ひげより下ヒゲの長い中陰線を形成、
75日線が安値で明確に意識されることで、終値では戻して終わりました。
75日線に加え、8/26の安値に並ぶことで
ここを下回ると高値は切り上げ、
安値は切り下げるラッパーパターンを形成します。
ラッパーはテクニカル分析上の「迷い」を意味します。
75日線、25日線共に下向いた状態での迷いなので、
ここで反発しても25日線付近まで戻るとまた迷いと戻り待ちが生じ、
上値は重くなることが予想されます。
【日本市場の総合分析:今後の展望】
冒頭でもふれたように、アジアの主な市場が休場になること、
日本市場も敬老の日を含む3連休に入ることも考慮すると
明日はなおさら材料を探すのが難しくなります。
明日急反発になると言っても、上昇するトレンドに転換する動きとは
思いにくい一時的な材料になるでしょう。
戦略銘柄として取り組んでいる銘柄もほとんど
利益確定になってトレンドを失っているので、
観察段階に入っているものがほとんどです。
3連休も入っていることなので、しばらくは観察に周り
市場を冷静に眺めるのもよいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で1兆8744億円、
売買高は16億7356万株でした。
前日よりは商いが少し増えましたが、2兆円割れが続いている
様子見市場であることには変わりありません。
東証1部の値下がり銘柄数は1412で全体の7割、
値上がりは438、変わらずは125銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,405.01 -209.23 -1.26%
NYダウ(ドル):18,034.77 -31.98 -0.17%
ドル(円): 102.29-30 -0.83円高 -0.80%
ユーロ(円): 115.02-06 -0.70円高 -0.60%