2016年11月22日の東京株式市場は続伸しました。
終値は56円92銭(0.31%)高の1万8162円94銭した。
本日も10ヶ月ぶりの高値更新を続けました。
過熱を意識した利益確定の売りと、為替市場の円安一服を受けて
朝方は売りが先行しましたが、
先高感の強い現在の相場においては少し下がるだけで
押し目回がすかさず入ってきまし。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比88ドル76セント(0.5%)高の1万8956ドル69セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比47.347ポイント(0.9%)高の5368.860で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は2ヶ月ぶりの高値更新です。
11/14からは横ばのローソクが並ぶ持ち合いが続きましたが、
本日はその横並びを上にぬけました。
トレンプ大統領の経済政策に対する期待が根強く市場を支えています。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場の朝方は、急ピッチで進んできて、過熱感が常に意識される
市場状況を反映して利益確定の売りが先行して始まりました。
株価上昇の支え要因になっていた円安基調が一服したことも下げを促しました。
しかし、投資家の間に先高感が強い現在、少し下げて
押し目を作ると、ここまで乗れなかった投資家の買いが入る、
押し目の後、買いの好循環で、本日も早速押し目買いが市場を支えました。
午後からはプラスに転じた後、安値を切り下げることなく、
上昇を継続、56円高で引けました。
東証1部の売買代金は概算で2兆1727億円、
商いは2兆円をかろうじて維持するレベルにまで減ってきました。
売買高は19億6090万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は 1210、値下がりは650、変わらずは127でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は、上下に短いヒゲを持つ小陽線を形成しました。
前日でスプラッシュは終了しましたが、
ボリンジャーバンドの2σを追い上げながら上にいくバンドウォークは継続しました。
バンドウォークが観察される以上、上昇トレンドが終わったわけではありません。
ただ、サイコロジカルラインが11/1に記録した75に再び触れてきたことや、
MACDの乖離も凹んできたことから、過熱間を意識した調整の売りが
幅を持って起きる可能性はいつでも残っています。
高値に対する警戒感は常に持っておきたいです。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
5日続伸した今日は祝日前で、ポジションを傾ける戦略が
立てづらい日でもありました。
ただし、業種別の動きをみると、
ここまで冴えない動きになっていた内需関連の
水産、鉱業、小売などがこぞって上昇率上位を記録しています。
前回説明したように、ファンダメンタル的に有望業種の上昇→
循環物色による出遅れ株の台頭→先高感の高まりによる全業種への買い、
このようなプロセスに入っていると判断することができます。
支援材料になるのは本日発表予定の米国の経済指標です。
11月開催のFOMC議事要旨公表、10月耐久財受注、
10月新築住宅販売件数など、結果によって為替市場に影響を与える
指標発表が揃っています。
ここで12月の利上げを示唆する内容が再度確認されるなど、
円安を支援する材料が出る場合は、
休み開けの市場には上値を追う動きを期待することができます。
為替市場で一段の円安が進む場合は
定番銘柄の大型・輸出関連を中心に物色していきたいところです。
【各市場の動き】
日経平均(円):18,162.94 +56.92 +0.31%
NYダウ(ドル):18,956.69 +88.76 +0.47%
ドル(円): 110.66-67 -0.25円高 -0.22%
ユーロ(円): 117.87-91 -0.04円高 -0.03%