2016年11月24日の東京株式市場は6日続伸しました。
終値は170円47銭(0.94%)高の1万8333円41銭した。
決定までは誰も予想しなかった「トランプ相場」たるものが
力を発揮して、1月5日以来の高値で引けました。
米国経済指標の好調な結果を受けて米国市場が上昇、
為替市場では112円台まで円安が進んだことも市場を後押ししました。
この上昇はどこまで続くのか?
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続伸と反落になりました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比59ドル31セント(0.3%)高の1万9083ドル18セント、
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落して
前営業日比5.672ポイント(0.1%)安の5380.678で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は連日の史上高値更新中です。
初の1万9000ドルのせが話題になっています。
為替市場の動きを決定すると注目されていた経済指標は
いずれも市場予想を超えるレベルでした。
10月の米耐久財受注額は前月比4.8%増で、
市場予想の2.7%増を大幅に上回りました。
PMI(米製造業購買担当者景気指数)、 米消費者態度指数なども
市場予想を超える結果になり、米国経済の先行きに対する不透明性が後退しました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場の朝方は、休みを挟んで材料が不足になりがちでしたが、
米国経済指標の改善を受けて為替市場の円安傾向が進み、
買いが先行して始まりました。
休み前は110円台後半をマークしていた水準が
好調な米国経済指標の発表を材料に112円台まで進むことで
幅広い業種に買いが広がりました。
米国市場はここ最近で上値が重くなっている動きですが、
日経は過熱感が懸念されながらも、幅のある上昇を続けています。
後場に入っても前場の終値を挟んだ動きになりましたが、
大きく戻すことなく幅のある上昇で本日の取引を終えました。
東証1部の売買代金は概算で2兆6183億円で、
商いを持つ上昇の形に戻ってきました。
売買高は23億6753万株、東証1部の値上がり銘柄数は1157、
値下がりは720、変わらずは112銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は、前日の終値より大きく上昇して始まり、
ギャップを形成、長い上ヒゲと下に短いヒゲを持つ小陽線を形成しました。
急激な上昇の後現れる本日のような形は、
市場の反転を示す形としてよう解釈されます。
しかし、別の指標をみると、ボリンジャーバンドの2σを飛び出した
スプラッシュ状態になっていることで強い上昇継続のサインです。
テクニカル指標的にはお互いに矛盾するサインを出すものが出てきたので、
依然、警戒は必要ですが、保持している銘柄の利益最大化という
行動戦略に変わりはありません。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
強い動きが続く日経、本日はさらに上昇の形でギャップを形成さしながら
明るいサインを出してくれました。
休み前は「(経済指標などで)円安を支援する材料が出る場合は、
休み開けの市場には上値を追う動きを期待することができます。」と
シナリオを立てましたが、いずれも市場予想を上回る結果で
円安支援材料になりました。
業種別ではさすがに円安を反映して輸送用機器がしっかり、
前営業日では上位になっていた食料品、鉱業などが冴えない動きになりました。
戦略としては「為替市場で一段の円安が進む場合は
定番銘柄の大型・輸出関連を中心に物色していきたいところです。」という戦略でしたが、
悪くはない形で当てはまりました。
明日は週末要因で前半を下げる可能性もありますが、
午後から押し目買いが入る場合は、同じ戦略で素直に買っていくのが
懸命な投資戦略になるでしょう。
【各市場の動き】
日経平均(円): 18,333.41 +170.47 +0.94%
NYダウ(ドル): 19,083.18 +59.31 +0.31%
ドル(円): 112.68-73 +1.77円安 +1.59%
ユーロ(円): 118.82-87 +1.05円安 +0.89%