2016年11月25日の東京株式市場は7日続伸しました。
終値は47円81銭(0.26%)高の1万8381円22銭でした。
前日の米国市場は休場で新たな材料になるような動きにはなりませんでしたが、
引き続き「トランプ相場」に期待する買いが入って市場を押し上げました。
また、為替市場で113円台の円安が進み、輸出関連株などに素直に買いが入りました。
来週の展望も含めて、本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は感謝祭で休場でした。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場はトランプ相場の終焉を告げるようなサインがなに一つ出てない中、
米国の株高傾向を流れに取り込んで買いが続きました。
為替市場では113円を突破し、市場では120円台も視野に入ると
囁かれるようになりました。
午前中は100円を超える上げ幅で、
1月4日の年初来高値(18,450.98)を一時上回りましたが、
午後に入ると加熱感を警戒した利益確定の売りが進み、
マイナス圏に沈む場面もありました。
引けにかけては、利益確定した後の資金でさらにポジションを持つことで、
プラス圏に浮上し、小幅でありながら上昇して今週の取引を終えました。
方向感の出しにくい展開の中でも、売買の意欲は強く
東証1部の売買代金は概算で2兆7225億円、
商いを伴った上昇、買いが買いを呼ぶ好循環になってきました。
東証1部の売買高は24億9278万株で、
前日より1 億株以上の増加、
値上がり銘柄数は1030、 値下がりは835、変わらずは124銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は、上下に長いひげを持つ十字架を形成しました。
天井圏でこの形が現れるのは上昇の弱まり、相場の反転を意味しますが、
先週末も同じ傾向の形で、陰線があってアイランドリバーサルの懸念があるなか
高値を引き上げてきました。
現在のように強いトレンド相場の中では、ここからさらに高値を切り上げる
動きも想定できますが、来週月曜日の動きが
上下、その方向を決めることとみられます。
【日本市場の総合分析: 来週の展望と今後の投資戦略】
押し目待ちに押し目なし、という相場の格言があります。
強くあげている時は強くて買えないけど、調整で少し下がった時に買いたい、
これが押し目買いです。
しかし、逆術的に強く上がる時は押し目もまともに作りません。
しかし、今回の上昇トレンドは短いスパンではありますが、
割りと押し目を作ってくれては、上げるようなことをしてくれています。
資金のシフト(資金の流れ)をしっかり見ていれば、
ある程度ついて行くには問題なかったのではないかと推測していますが、
いかがでしょうか?
今週の振り返りはしましたので、来週の動きについて考えてみましょう。
何と言っても為替の動き次第だと予想されます。
来週の予定で注目されるのはOPEC(石油輸出国機構)の総会。
ここで原油の減産合意でできれば、米国株には上昇が続き
日本市場にはポジティブな影響を与えることで
19,000円台を虎視眈々と狙う動きになるでしょう。
しかし、交渉が難航する場合は、原油安につながることで、
米国株、日本株にはどちらもマイナス材料になります。
日経平均が米大統領選の結果で919円急落した
11/9の終値から本日11/25日まで、だった11営業日で2,100円の
凄まじい上昇を記録したことを考えると、
来週のどこかで上値を抑えられる展開が予想され、
あるなら、OPEC総会の30日前後ではないでしょうか。
本日の動きで利益確定のサインが点灯した銘柄も多いので、
週末には利益確定売りの逆指値をしっかり入れておきましょう。
【週末の挨拶】
寒いですね。東京は特に寒く感じました。
11/24には53年ぶりに11月の雪でした。
前日から本日までミーティングが詰まっていたので、
大丈夫かなと思いつつ、無理やり出かけたら、案の定
風邪を引く羽目になりました。
いかなる場合でも最も重要なのは健康です。
(って、風邪引いたヤツがいうな!という感じでしょうか?)
みなさまも風邪には気をつけて、週末を満喫してください。
良い週末を!
【各市場の動き】
日経平均(円):18,381.22 +47.81 +0.26%
NYダウ(ドル):19,083.18 +59.31 +0.31%
ドル(円): 112.96-97 -0.35円高 -0.30%
ユーロ(円): 119.70-74 +0.31円安 +0.25%