【市場総括】
2016年12月20日の東京株式市場は早速反発しました。
終値は102円93銭(0.53%)高の1万9494円53銭でした。
市場の注目になっていた日銀の金融政策決定会合、
朝方は結果を見極めたいとの様子見ムードで小幅な動きになりましたが、
結果が発表され、金融緩和の現状維持を決めたと伝わると
投資家心理がふたたびリスクオンになりました。
今後の投資戦略を含めて、本日も最後までしっかりお読みください。
1年ぶりの19,500円の回復を試みて、
わずかに届きませんでしたが、強い動きは続きました。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は小幅に反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比39ドル65セント(0.2%)高の1万9883ドル06セント、
ナスダック総合株価指数もして 、
前営業日比20.279ポイント(0.4%)高の5457.441で取引を終えました。
先高感が継続していることから1日の調整を
入れてから早速反発してきました。
場中は13日の最高値を更新する動きもみせましたが、
高値警戒感から上値は重く、上げ幅を縮めながら引けました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は米国市場が反発したことが材料になりましたが、
朝方は様子見ムードが強く支配していました。
為替市場で円安が一服したことも
市場の雰囲気を方向感のない動きに誘導しました。
市場の注目を集めた日銀の金融政策決定会合は、
金融緩和の現状維持を決めたほか、
景気の総括判断を小幅に前進させたことが確認され
雰囲気は一変、上昇に転じました。
場中は1年ぶりの19,500円の回復を見せる場面もありましたが、
達成感からすぐ売りが出ることで、
わずかに届かず、取引を終えました。
東証1部の売買代金は前日よりは増えましたが、
相変わらず萎んでいくレベル、概算で2兆3388億円でした。
売買高は19億2972万株、東証1部の値上がり銘柄数は1230、
値下がりは626、変わらずは143銘柄した。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は、前日同様上下に短いヒゲを持つ小陽線を形成しました。
前日は微妙な持ち合いになりそうな動きでしたが、
本日は力をもって前日の高値を突破、
大きな下落材料がない限りは、この位置からでも
上昇続きを期待させる流れです。
懸念事項は75日移動平均線のプラス乖離率が11.49%と、
翌日から大暴落、深い調整に入った2013年5月23日の
13.34%以来の水準まで来ているので、
引き続き過熱感に対する警戒は必要です。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場、強いですね。
最近の報告では「利益を上げられるのが楽しい」というのが
増えてきて、投資家育成を続けている私にとっても嬉しい限りです。
注目を集めていた日銀の金融政策決定会合も
今の流れに水を差さないように配慮されています。
午後からの動きをみると、心理が改善したことで
ファストリ、ソフトバンクなどのいわゆる値ガサ株に
買いが進んでいます。
トヨタやマツダなど自動車関連には売りが出ていますが、
下落ではなく、利益確定をする動きであると判断できることから
ブルーチップと呼ばれる優良株に買いが向かう雰囲気はあります。
業種別では水産、不動産、小売など内需型が引き続き好感されています。
物色の方向は内需を中心に行いますが、
物色できる範囲自体が広がることで集中力が絶える恐れはあるので、
年末までの短い時間、短期集中、少ない銘柄で
勝負をして年末を迎えるようにしたいですね。
【各市場の動き】
日経平均(円):19,494.53 +102.93 +0.53%
NYダウ(ドル):19,883.06 +39.65 +0.19%
ドル(円): 118.04-05 +0.70円安 +0.59%
ユーロ(円): 122.59-63 -0.22円高 -0.17%