2016年12月26日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は31円03銭(0.16%)安の1万9396円64銭でした。
連休開けの相場で、判断基準になりそうな材料は少ない中
米国市場も方向感のない展開、
日本市場も前営業日の終値を挟んでの動きに終始しました。
実質的に取引を閉じる動きに入っており、
商いも欠ける中、底値はしっかりという印象を与えたのが
来年に向けての期待をもたせました。
本日まで最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は3日ぶりに反発しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比14ドル93セント(0.1%)高の1万9933ドル81セント、
ナスダック総合株価指数も反発して 、
前営業日比15.267ポイント(0.3%)高い5462.689で取引を終えました。
反発はしたものの、取引時間中は前日の終値を挟んで
方向感のない動きが続き、年末相場に入っていることを
示す動きになりました。
上げ下げを繰り返しましたが、
引けにかけて値を伸ばし、当日の高値付近で取引を終えました。
利益確定を急ぐ売買が多く、材料は乏しいのが現状ですが、
新年度にも先高観が強いとみられ、
下値は固く維持しています。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は年末相場というタイミングで、
買いの材料は乏しく、方向感にもかけています。
前日の米国市場も方向感のない動きで、
参加者は少なくなり、前営業日の終値を挟んでの動きに終始しました。
ただし、新年相場に向けての確認材料となったのは
利益確定が広がるにもかかわらず、下値ではしっかり下げ止まり、
押し目を拾う動きが継続しているということです。
投資家心理は先高観の方が強く、新年開けにも
強い動きを期待する心理が、押し目買いを促進する動因となっています。
東証1部の売買代金は概算で1兆6302億円、
参加者が少なくなっていることを反映して、
10月末以来、2カ月ぶりの低水準でした。
売買高は14億4186万株、東証1部の値下がり銘柄数は1040、
値上がりは848、変わらずは117銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は長い上ヒゲを持つ十字架を形成、
前営業日の下の支えがしっかりした形から一転、
下げ圧力が強い形を形成しました。
形だけの判断なら高値は切り下げ、安値は切り上げる持ち合いになりました。
先週末は”しかし、この3日間で天井から反対方向に抜ける動きには
なってきたので、さざ波程度の調整があることは容易に予想できます。”と解説、
その通りの動きになりそうです。
ボリンジャーバンドではまだ+1σと+2σで推移する
バンドウォークが継続、上昇トレンドは継続する中で
調整に入っていると言えます。
つまり、テクニカル分析的にも悲観する材料は見当たらないので、
焦らずに持っているポジションの利益確定をしっかりして
ゆったり年末を迎えましょう。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場は大方の予想をはずさない動きになりました。
明確な方向性がないので、資金が向かう先は
内需型の銘柄がよく物色されています。
年度末はお化粧買いが入るとよく言われていますが、
お化粧買いの存在有無は別にして、
受け渡し3日を考えると、今年の最終は明日、
28日からは実質的な新年度相場になります。
28日以降にお化粧買いと、その動きに誘われ
先高観の強い個人の買いも進む場合は、
週後半にかけての小幅上昇も予想されます。
上昇が実現する場合は、2015年大納会の終値19,033円を
超えた状態で引ける可能性が高く、
終値ベースでは5年連続の上昇で引けることになります。
いろいろ言われていますが、結局日本の市場は5年間上昇トレンドを
継続していることになります。
ポジションを閉じる方向に今週の戦略は立てていますが、
上昇という目線に変わりはないので、
ファンダメンタル的にもしっかりしている銘柄なら
来年を見越しての保持でもいいと判断しています。
【各市場の動き】
日経平均(円):19,396.64 -31.03 -0.16%
NYダウ(ドル):19,933.81 +14.93 +0.07%
ドル(円): 117.06-07 -0.60円高 -0.50%
ユーロ(円): 122.41-45 -0.39円高 -0.31%