2016年12月27日の東京株式市場は4日ぶりに小幅反発しました。
終値は6円42銭(0.03%)高の1万9403円06銭でした。
東証1部の売買代金が前日に続き2兆円割れで
参加者自体が少ない中、3日連続さげてきたこともあり
押し目を拾う動きが先行しましたが、
上値を追うには材料不足であることが否めません。
受け渡しベースでは今年最終日になり、
明日からは実質的な新年度相場入り、明日からの動きが注目されます。
本日まで最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
26日の米国はクリスマスの祝日の振り替えのため、
全市場が休場でした。
今週のニューヨーク市場も小幅な動きが予想されます。
クリスマスを命のように大事にする海外の投資家が
市場からいなくなり、上値を追う材料には不足ですが、
下値も限定的な動きが続くと予想しています。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は材料が不足する中でも、
安値を大きく割らずに堅調な動きが続いています。
26日の米国市場が休みで、なおさら基準にするような
値動きはありませんでした。
方向感のない相場の動きを踏襲、個人投資家は
材料のある銘柄を物色する動きに終始しています。
3日続落後ということもあって、
押し目を拾う動きも加わり、上げ幅は80円を超える場面もありましたが、
短期筋が多く残っていることで早速利益を確定する動きになり、
上げ幅は6円まで縮小して本日の取引を終えました。
東証1部の売買代金は概算で1兆8354億円、
10月末以来、2カ月ぶりの低水準を記録した前日よりは
増えましたが、やはり2兆円割れが2日続きました。
東証1部の売買高は17億4965万株、
東証1部の値上がり銘柄数は781、値下がりが1076で、
値下がりの方が多い逆の相場になりました。
変わらずは149銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は長い上ヒゲを持つ小陽線を形成、
形では前日のローソクを包み込む持ち合いになりました。
12/22の安値を割り込んで下に行くと、しばらくの調整入りと
判断することもできますが、下値が中々固いのが印象的です。
一目均衡表では三役好転が続いていいますが、
12/07以来、ほぼ3週間ぶりに転換線にローソク足が
触れてきました。
12月初旬の動きを見ればわかるように、トレンドが強い時は
転換線に触れてから再び跳ね上がる動きになりやすいですが、
今回もその動きになるかが注目するポイントです。
その動きになるには上昇の材料不足と商いの不足が
ネックになっています。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
日本市場は早速のトレンド転換、上昇継続を期待させる
上昇場面をみせましたが、上値が重いという印象を残して
小幅上昇で引けました。
市場をリードしているのは、「材料物色」の「短期筋」。
年末までは空中戦が続く可能背があります。
注目ポイントは、明日からの実質新年度相場で
米国市場が連休明けでどのように動くかが影響しそうですね。
価格の水準は年内の2万円突破もささやかれましたが、
上値が重い展開から、むしろ下値が固く支えてくれるかを
年末までは確認したいと思います。
米国市場も2万ドルを目前にして、年内に突破することになると
日本市場にも追い風が吹くでしょう。
業種別では銀行業に買いが集まり、
来年の動きに期待する資金が集まっていることがわかります。
ただし、地方銀行よりはメインバンクの方が値を伸ばしているので、
時価総額の大きい銘柄を中心に物色をしてみるのが
いいのではないでしょうか。
【各市場の動き】
日経平均(円):19,403.06 +6.42 +0.03%
NYダウ(ドル):19,933.81 +14.93 +0.07%
ドル(円): 117.24-25 +0.10円安 +0.08%
ユーロ(円): 122.52-56 -0.01円高 -0.00%