2016年1月21日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比398円93銭(2.43%)安の1万6017円26銭でした。
セーリングクライマックスに近づいてくる雰囲気で、
個人投資家はパニックに陥り、投げ売りに走っています。
追証が発生して、損失を抱えながらも売らざるを得ない状況も加わり、
下げを加速していますが、追証が解消するとパニックは一段落する動きになるので、
クライマックスに近づいてきたと思っていいでしょう。
しかし、どこが底になるかは誰にでもわかることではないので、
しっかり反転を確認するまではむやみに逆張りをはるような買いは控えましょう。
前日の米国市場は大幅な下落になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な反落で、
前営業日比249ドル28セント(1.6%)安の1万5766ドル74セント、
ナスダック総合株価指数は続落して 、
前営業日比5.264ポイント(0.1%)安の4471.686で取引を終えました。
原油市場の下落が止まらず、世界景気の先行きに対する不安が増幅、
投資家心理が改善される見込みがありません。
一つだけ慰安材料は560ドルを越える下げ幅から、
午後は下げ幅を縮めながら、249ドル安で終えたということです。
日本市場同様、世界的な株安の動きにのって下げ続けましたが、
そろそろクライマックスに近づいてきたのではないでしょうか。
日本市場は米国市場の下落に影響されながらも
前日までの大幅な下落があったことで自律反発の買いを期待する動きが先行しました。
前日の終値より50円高くスタートし、
前場は1万6600円台まで上昇する場面もありましたが、
明確な上昇の材料に欠けることで次第に下げに転じ、
後場に入ってからは下げ続ける動きになりました。
少しは期待されていた日銀黒田総裁の発表も
前回のコピーじゃないの?のような説明に終始することで
投資家心理を改善させるまでには至りませんでした。
テクニカル的には1万7,000円の支えで一回反発するかと思わせてから
一直線で下落、次の節目になる1万6,000円の目前まで迫ってきました。
売られ過ぎのサインは大分前から点灯したものの、
いかなるテクニカル指標も効かない下げ相場になっています。
追証を解消するための売りが沢山でてくるタイミングなので、
後数日以内には一回クライマックスを迎える可能性があります。
基本戦略は空売りしたものが価格を上げることで利益確定になるケースが出ていますが、
これは上昇ではなく、「底値期待」と空売りした投資家の「買い戻し」が
作り出していることを忘れないでください。
買い戻し分は約定すると同時に市場から消えてしまいます。
急激に上げていくようなことは中々難しい状況なので、
近いうちに底で買ったとしても、じっくり上げていくということを
心得てから買っていくようにしましょう。
東証1部の売買代金は概算で3兆846億円で今年2番目の多さ、
売買高は31億8594万株でした。
昨日に引き続き、東証1部の値下がり銘柄数全体の96&にあたる1860、
値上がりは60、変わらずは15銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 16,017.26 -398.93 -2.43%
NYダウ(ドル):15,766.74 -249.28 -1.56%
ドル(円):116.72-76 -0.05円高 -0.04%
ユーロ(円):127.32-36 -0.43円高 -0.34%