2016年1月25日の東京株式市場は 続伸しました。
終値は前営業日比152円38銭(0.90%)高の1万7110円91銭でした。
先週の1/21、暴落で出来た安値が直近の底になる可能性が高くなりました。
1週間ぶりの高値で節目とされる1万7,000円を突破したことには意味があります。
原油価格の上昇で安値を切り下げていた世界の株式市場が
高く推移したことで、東京市場も投資家心理が改善してきました。
1万7,000円が足を引っぱり戻す動きも考えられますので、
突然大きなポジションを入れる取引は控えるのがいいでしょう。
前日の米国市場は大幅な上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸で、
前営業日比210ドル83セント(1.3%)高の1万6093ドル51セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して 、
前営業日比119.124ポイント(2.7%)高の4591.180ポイントで取引を終えました。
26ドル台まで下げていた原油先物市場に上昇ムードが継続すること、
日本を始め、欧州の主要な市場が軒並み大幅な上昇になったこと
(ドイツ株DAXは190ポイント高の9764 、
ロンドン株は大幅に上昇して126.22ポイント高で終了)などが
投資家心理を大幅に買いに向かわせました。
日本市場は欧米市場の大幅な上昇の流れを引き継ぎ、
187円高くスタート、アジア株の堅調に推移した動きを参考にしながら
下値に戻す動きは診られず、152円高で引けました。
投資家が待っていた、底打ちで上げていくような流れになってきましたが、
まだ外部環境要因が根本的に変わったわけではなく、
戻していく途中でも小さな材料によって大きく押される
神経質な動きが予想されます。
むやみに買うよりは、今回の下げで下落率が大きかった銘柄の中で
あまり流行に頼る銘柄は避けて慎重に選んでいく戦略が必要です。
バーゲンのチャンスではありますが、
ここからは手堅い主力銘柄が注目されていきますので
気を長くして少しずつ足して行く感じで行きましょう。
例えばトヨタ自動車(7203)が7,000円まで戻してから
抵抗にあって反落した後、もう一度切り返す時は
楽しいチャンスになる可能性が高いです。
東証1部の売買代金は概算で2兆4124億円、
売買高は22億9170万株で、まだ活況というまでには至っておりません。
東証1部の値上がり銘柄数1643で全体の8割、
値下がり銘柄数は229、変わらずは63でした。
■各市場の動き
日経平均: 17,110.91 +152.38 +0.90%
NYダウ(ドル):16,093.51 +210.83 +1.33%
ドル(円):118.39-42 +0.32円安 +0.27%
ユーロ(円):128.12-14 +0.24円安 +0.19%