2016年2月8日の東京株式市場は5日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比184円71銭(1.10%)高の1万7004円30銭でした。
米国雇用統計の結果を受け、大きく下げた米国市場の影響で
230円の下げ幅まで進んだ後は、
116円台から117円台に推移した為替市場の動きを起爆剤に
大きく取り戻しました。1万7,000円台に戻して引けました。
当分は乱高下の動きになることが予想されるので、
2歩進むための一歩下がりだと思いながらじっくり構えましょう。
前日の米国市場は大きく反落しました。
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落して、
前営業日比211ドル61セント(1.3%)安の1万6204ドル97セント、
ナスダック総合株価指数はより大きく反落して 、
前営業日比146.415ポイント(3.2%)安の4363.144ポイントで取引を終えました。
欧州の株式市場が冴えない動きに終わり
(ドイツ株のDAXは107ポイント安の9286、
ロンドン株は反落して、50.70ポイント安で終了)
注目を集める指標の雇用統計の結果が発表されました。
非農業部門の雇用者数は市場予想を下回りましたが、
失業率が5%を下回り2008年2月以来の水準に低下しました。
これを受けて6月が次の利上げ時期だと見られていた観点から
3月の可能生もあると受け止められ、それを警戒した売りが出た格好です。
日本市場は前営業日の米国市場が弱い動きになったことに加えて、
1. 116円台で推移する円高傾向が継続
2. 主要企業の決算結果が思うほどよい内容になってないことなどで
大きく売りが先行して始まりました。
230円安で推移していた日経は、節目となる1万6,500円を底に
為替市場で円安が進むことが推進剤になり
買いに転換しました。
前場を29円安で引けた後はプラス件に浮上、
1万7,000円を上値とするところまで進みました。
テクニカル的には大きく切り返して陽線で引きながら
前営業日のローソクを包み込む持ち合いになりました。
1月21日の底から2月1日の直近天井までの上げ幅を100とした場合、
フィボナッチ分析では50%を超えた38.2%のレベルまで押してから
引き返し、戻るにはまだ時間と力が必要という判断されます。
次の突破ポイントは1万7,000円の心理価格パーティション、
その後は61.8%押しに当たる1万7,185付近、
こちらを突破しない限り、スピードのある回復になるのは難しいでしょう。
■各市場の動き
日経平均:17,004.30 +184.71 +1.10%
NYダウ(ドル16,204.97 -211.61 -1.29%
ドル(円):117.24-28 +0.43円安 +0.37%
ユーロ(円):130.52-56 -0.25円高 -0.19%
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