2016年2月9日の東京株式市場は大幅に下落しました。
終値は前営業日比918円86銭(5.40%)安の1万6085円44銭でした。
欧米の株式市場が全面安になり、為替市場では円買いが進み、
114円台まで円高が進みました。
輸出関連株を中心にほぼ全銘柄に売りが膨らみ、前回の底値付近まで下げました。
マイナス金利の影響で長期金利が一時マイナス圏になることで、
銀行株は総崩れの動きにまでなることで、投資家心理は冷え切った状態になりました。
買いの戦略ではほとんど勝ち目がなく、
売り建てポジションを中心にする戦略を引き続き実施するタイミングです。
前日の米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅の続落で、
前営業日比177ドル92セント(1.1%)安の1万6027ドル05セント、
ナスダック総合株価指数も大きく続落 して 、
前営業日比79.391ポイント(1.8%)安の4283.753で取引を終えました。
外部的には欧州の株式市場が大幅に下落して
(ドイツ株のDAXは306ポイント安の8979、
ロンドン株は大幅続落して、158.70ポイント安で終了)
内部的にはエネルギー関連企業にまつわる信用不安が広がり
エネルギー関連企業が連想で売られました。
チェサピーク・エナジー(米国の石油・天然ガス開発大手)が、
債務再編へ向けて動いているとのニュースが広がり、
市場は大きく反応しました。
日本市場は欧米市場の大幅な下落を受けて、
売りが先行して始まりました。
また為替市場ではリスクヘッジの動きで円が買われ、
一気に114円台まで円高が進みました。
輸出関連企業の採算が悪化するとの懸念から
ほぼ全銘柄に売りが進み、大きく下げました。
業績発表が続いている中、増益は確保したものの
減速の気配が色ごくなる内部的な要因からも
上昇の材料を探すのは相当難しい状況です。
テクニカル的には1万6,600円台で始まり、
パニックに近い陰線を形成、1月21日に形成した底値に接近しています。
ここからの心理はこの安値を割り込むかどうかを確かめたいとことです。
まさかここまで、と思うかも知れませんが、
市場ではなにが起きてもおかしくありません。
保持している売り建てのポジションは反転のサインが出るまでは保持、
買いポジションは当分立て辛いので、
落ち着いて見守る方に回った方がいいでしょう。
■各市場の動き
日経平均:16,085.44 -918.86 -5.40%
NYダウ(ドル):16,027.05 -177.92 -1.10%
ドル(円):114.64-74 -2.68円高 -2.28%
ユーロ(円):128.64-68 -2.02円高 -1.55%