2016年2月10日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比372円05銭(2.31%)安の1万5713円39銭でした。
918円の下げ幅を前日みたばかりなので、
372円くらいの下落は軽く見えるこの感覚が危ない領域に入っています。
世界の株式市場がすべて下向き、円高・景気の先行きに対する不安も加わり、
1万6000円台を割り込んで 、
2014年10月以降、1年3カ月ぶりの安値で引けました。
前日の米国市場は小幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅の続落で、
前営業日比12ドル67セント(0.1%)安の1万6014ドル38セント、
ナスダック総合株価指数も続落して 、
前営業日比14.990ポイント(0.3%)安の4268.763で取引を終えました。
世界的な株安の流れが引き続き投資家心理を冷やし、
原油安も手伝って下げ幅を拡大しました。
しかし、下値では下げすぎの心理から買いが入り
値段を戻しながら引けました。
日本市場は為替市場で訂正されない円高基調に、
欧米市場の続落が投資家心理を冷やしました。
朝方は前日の大きな下落もあって買いが先行して始まりましたが、
上昇をけん引するような材料には至らず、
じりじりと下げを拡大させながら引けました。
連日の下げで下ひげのついた大陰線を形成、
下ひげということは下値で買いが入った形にはなりましたが、
まだ心理が改善されたわけではなく、戻してきても
波乱含みの動きは予想されます。
こんな時こそ慎重に取り組んで、完全な形でトレンド転換してくる
銘柄を中心に物色したいですね。
まだ慣れてない、損失が続いているという初心者の方は
よい勉強の時間と思って少し相場から離れて静観してみるのがよいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で3兆5368億円、
売買高は38億4903万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1780、
値上がりは131、変わらずは26でした。
■各市場の動き
日経平均:15,713.39 -372.05 -2.31%
NYダウ(ドル):16,014.38 -12.67 -0.08%
ドル(円):114.67-70 -0.63円高 -0.55%
ユーロ(円):129.50-52 +0.58円安 +0.45%