2016年3月8日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比128円17銭(0.76%)安の1万6783円15銭でした。
前日の解説では「ここから反転して安値を切り下げると
一回大きな下げになる可能性もあります。」と言いましたが、
不吉な予感ほど当たりますね。
前日の米国市場は続伸しましたが、為替市場で進む円高基調と
1万7,000円を短期で達成した反動が幅のある下落を演出しました。
しかし、下値では戻して長い下ヒゲを作ることで、
底値は硬いという気持ちをもたせてくれました。
今後の戦略などを含めて、本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続伸と反落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して、
前営業日比67ドル18セント(0.4%)高の1万7073ドル95セント、
ナスダック総合株価指数は5日ぶりに反落して、
前営業日比8.767ポイント(0.2%)安の4708.254で取引を終えました。
原油先物相場が2カ月ぶりの高値を付けたことで
エネルギーや資源関連株に買いが入り上昇しましたが、
強く上昇を継続させる材料にはなりにくかったのが現状です。
日本市場は米国市場の上昇は上げ材料化されず、
112円台先週末までに進んだ円高基調が嫌気され輸出株を中心に
売りが先行してスタートしました。
その後も、戻りを試すような動きは見つからず、下げ続けていましたが、
引けにかけて猛烈に戻してきて-128円で引けました。
前日の売買代金2.1兆円からもわかるように
市場への参加者自体が少ないことから盛り上がりに欠ける状態でしたが、
本日は2.5兆円まで膨らんできました。
テクニカル的には節目となる1万7,000円台を達成した後、
反転して下げのトレンドに戻る陰線を形成、
昨日の解説のとおり、一段と下げを加速させる動きになるかと思いましたが、
買い戻しが入ったことで長いヒゲを形成、
下げが早まるようにはみえにくい曖昧な状態になりました。
しかし、下げてはいるもののある程度予測してことなので、
あまり暗くなることまではなく、フィボナッチで計算した、
61.8%、1万6,295円付近で切り返すと
本格的な上昇トレンドになる可能性もあります。
短期の買いを入れたものは大体利益確定になったので、
次のトレンドが出るまでは短期の空売り戦略を組み入れます。
また1万6,295円付近で切り替えさない可能性も十分考えられるので、
ロスカットポイントはきちんと守り、慎重に投資を行っていきましょう。
■各市場の動き
日経平均:16,783.15 -128.17 -0.76%
NYダウ(ドル): 17,073.95 +67.18 +0.40%
ドル(円):112.90-94 -0.81円高 -0.71%
ユーロ(円):124.48-52 -0.25円高 -0.20%