2016年3月30日の東京株式市場は続落しました。
終値は224円57銭(1.31%)安の1万6878円96銭でした。
エレン議長の発言で米国市場が上昇に転じましたが、
日本市場は円高を背景に下げました。
1万7,000円台を4営業日ぶりに下回りましたが、
暴落というわけではないので、下値の確認をしに行くのが当分のポイントになります。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場はエレン議長の発言を背景に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比97ドル72セント(0.6%)高の1万7633ドル11セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比79.836ポイント(1.7%)高の4846.623で取引を終えました。
朝方は原油先物相場の下げなどを背景に
売りが優勢でしたが、FRBイエレン議長が講演で、
緩和的な金融政策が予測されるとの見方が広がり、
投資家の間にリスクオンの心理が広がりました。
日本市場はエレン議長の発言で為替市場では
円高・ドル安の動きが広がり、大型・輸出企業を中心に
幅広い銘柄に売りが広がりました。
朝方は-24円でスタートしましたが、
円高の進みが一服せず、次第に下げ幅を拡大した結果
-224円で取引を終えました。
テクニカル的にみると、1万7,000円を割ったと騒ぐというより、
1万7,000円を挟んで拮抗しているとみるのが正しい見方でしょう。
3月に入っては25日移動平均線付近までいくと
支持されて上昇に戻る動きが続いているので、
今回も同じところが心理的に意識されるとして、
1万6,770円付近で反発してくれるかが次の確認ポイントになります。
短期勝負で買った銘柄は利益確定のポイントに近づいているケースが多いので、
しっかり売りの設定をしておきます。
東証1部の売買代金は概算で2兆4億円、売買高は19億1183万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は 1419、
値上がりは466、変わらずは59でした。
■各市場の動き
日経平均:16,878.96 -224.57 -1.31%
NYダウ(ドル):17,633.11 +97.72 +0.55%
ドル(円):112.27-28 -1.42円高 -1.24%
ユーロ(円):126.98-02 -0.08円高 -0.06%
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。