2016年4月21日の東京株式市場は大幅の続伸になりました。
終値は457円08銭(2.70%)高の1万7363円62銭でした。
連日の上昇で上値が重い雰囲気が出ていますが、
日経全体は短期的な上向きになりました。
円高の動きが一服して円安に振れたこと、
40ドルを割り込んでいた原油先物に買いが入って高く維持したこと、
わずかではありますが、米国市場が続伸してしっかりした動きになったことを受け、
心理的にもテクニカル的にも意味のある動きになってきました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の続伸になって、
前営業日比42ドル67セント(0.2%)高の1万8096ドル27セント、
ナスダック総合株価指数はわずかな反発で、
前営業日比7.800ポイント(0.2%)高の4948.130で取引を終えました。
原油高で資源関連株に買いが集まった他、
好調な業績発表を背景に上げ幅を110ドルまで広げる場面もありましたが、
ダウ工業株30種平均は3日間で200ドル超上昇したことで
短期の過熱感が広がり、引けにかけては上昇幅を縮小させて引けました。
日本市場は円安の流れと原油高を反映した米国市場の好調ぶりに
刺激され、買いが先行して281円高くスタートしました。
直近の急激な上昇ということもあって、上げ幅を拡大すると
上値が重くなる場面も見られましたが、
300円台の上昇幅を抜け出すと、投資家の心理が改善
457円の上げ幅で本日の取引を終えました。
米国市場の好調など、心理が改善することによって
リスクオンの姿勢は強くなっています。
テクニカル的には18日の-527円で重要な指標となる
5日、25日、75日線をすべて下の方に割り込んできましたが、
19日は再び上に抜け、現在は3日の指標をすべて上回る好調ぶりです。
MACDは再びヒストグラム(乖離)が伸びることで
トレンドが強くなっていることを示しています。
25日線も上向き、短期的な上昇ムードに入っていることを示していますが、
3月の高値を抜けてくる位置まできたことで、一回達成感からの調整が
あってもいいタイミングです。
短期の上昇でスプラッシュ状態になったりトレンドが短期継続になっている
銘柄が多くなってきたので、ここからは(利益はすでに確保しているので)
しっかり利益を伸ばす戦略で参ります。
懸念材料は引続くこれから続く決算発表の結果です。
東証1部の売買代金は概算で2兆4742億円、
売買高は22億8362万株で、少しずつではありますが、
商いも増えてきました。
東証1部の値上がり銘柄数は1753(全体の約9割)、
値下がりは149、変わらずは50銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:17,363.62 +457.08 +2.70%
NYダウ(ドル):18,096.27 +42.67 +0.23%
ドル(円):109.64-65 +0.74円安 +0.67%
ユーロ(円):123.85-89 +0.12円安 ß+0.09%