2016年5月2日の東京株式市場は5日続落になりました。
終値は518円67銭(3.11%)安の1万6147円38銭でした。
4月12日以来ほぼ3週ぶりの安値でした。
急激に円高が進み106円前半の相場を形成、
大型・輸出株を中心に幅広い銘柄に売りが広がりました。
連休中ということもあり、そもそも参加者が少なく
盛り上がり要因に欠けるということも下げを深める原因になりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比57ドル12セント(0.3%)安の1万7773ドル64セント、
ナスダック総合株価指数は7日続落して、
前営業日比29.933ポイント(0.6%)安の4775.358で取引を終えました。
世界的な株安が進む中、29日発表された3月の米個人消費支出(PCE)が
前月比0.1%増と0.2%増されていた市場予想を下回ったことを受け、
売りが進みました。
下げ幅を178ドルまで広げる場面もありましたが、
直近の下げから戻りを期待する買いで引けにかけて下げ幅が縮小されました。
日本市場は米国市場の軟調な動きに加えて、
連休の間にゲリラー的に進んだ円高の流れを受け、
(106円前半まで進んだ後、本日はやや落ち着く)
売りが先行して始まりました。
午前中を604円安の1万6062円で引けた後は
下げ渋る動きも見られましたが、明確な上昇要因を見つけることができず、
円高が敬遠される輸出関連株を中心に大きく売られてから、
少し戻すくらいで引けました。
節目となる1万6,000円台を割り込むほど、
日本株は欧米市場に比べて売られ過ぎとの声も聞こえます。
連休の真ん中ということで、市場の参加者自体が少ない面も否めませんが、
上昇のモメンタムになりそうな要因が少ないのに加えて、
発表が本格化される業績が不調であること、
日銀の思惑とは正反対に進んでいる円高基調を考えると
この状況で上げていくのが難しいと言わざるをえません。
買いでは中々利益をあげることができないので、
保持しているショート(空売り)の利益を最大化していくことに
ベストを尽くしていくことが有効な戦略でしょう。
買いに戻るには当分、時間がかかりそうです。
■各市場の動き
日経平均:16,147.38 -518.67 -3.11%
NYダウ(ドル): 17,773.64 -57.12 -0.32%
ドル(円):106.52-53 -1.87円高 -1.72%
ユーロ(円):122.18-22 -0.80円高 -0.65%